月別ログ
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月別ログ 2004年05月21日代田幸子、奥華子、WA-M at 吉祥寺SPC5/20、代田幸子さんの歌を聴きに吉祥寺Star Pine's Cafeへ。今日の出演は、代田幸子さん(opening act)、奥華子さん、WA-M(出演順)。 代田幸子さんは大阪出身のピアノ弾き語りアーティスト。この春から東京での生活をスタートさせ、今回は上京後初ライブ。 ピアノの前にちょこんと座った頼りなげな彼女だが、歌い出すと空気が一変。いつもながらの伸びやかな声に改めてグッとくる。ファンタジーのテイストを持ちつつ、チクリと針を指すような心の痛みも感じさせる独特の世界で、なんともユニークな歌の数々。まだまだ聴いてない曲が多いので、今後のライブがとても楽しみ。 奥華子さんもピアノ弾き語り。 久しぶりに聴いたが、雰囲気がより大人っぽくなった印象。というか、もともと外見はいまの代田さんに近かったんだけど、髪もロングになってすっかりお姉さん然とした姿になっていた。カップル向きの幸福感ある歌が多いのは以前と変わらず。
2人が弾く琴は一見同じようだが、maikoさんは13弦、atsushiさんは17弦で微妙に大きさが違う。曲は、叙情的で幻想的なものが多いが、「雨乞いアマガエル」のようにコミカルなものも。もう少し自分たちを解放して、より曲調のバリエーションが増えると面白い展開になりそう。 2004年05月17日矢野絢子 at 渋谷7th floor5/16、渋谷7th floorで矢野絢子さんのライヴ。矢野さんは高知出身在住のシンガーソングライターで、5/26にメジャーデビューが決まっている。対バンは4組(出演順にLIFE、ツムギメ、齊藤紗希子、太陽、矢野絢子)。今回の矢野さんのライブ告知が直前だったこともあって客数は少な目。 一番手のLIFEは、川端芽久美さん(v,g)、近藤正樹さん(g)、加藤崇さん(b)、竹本成明さん(d)の4人組バンド。生音をいかしたアーリーアメリカン調の心地よいサウンドを聴かせてくれる。少し遅れて入場したので、最後の3曲「fear」「祈り」「alive」しか聴けなかった。 ツムギメは、浅野美友紀さん(v)と宮崎陽子さん(p)のユニット。 1. 花になるとは露知らず 叙情的な世界観を表現していて、わりと好きなタイプ。浅野さんが着物姿だったのも歌の雰囲気を高めていた。宮崎さんは見覚えあるなと思ったら、四谷天窓でソロで出演している人だった。 齊藤紗希子さんはピアノ弾き語り。サポートは森本知之さん(g)。 1. BED 恋愛バラードが中心。しかも幸せ感いっぱいの曲で、本人が幸せな人なんだろうなあと思いながら聴いていた。ピアノ、歌唱ともに実力は高い。 太陽は、ソロのギター弾き語り(男)。サポートにperc、gtの2人。 1. パパのうた なかなか聴かせてくれる。歌詞が自然にすっと心に響いてくる。自分と父との関係を素直に歌いこんだ1曲目のバラードで客の心をつかんだと思ったら、サポートを加えてグルーブ感ある曲で会場を揺らすなど、メリハリのあるステージ展開。7月に1stアルバム「こころことば」がリリース予定とのこと。 ラストは矢野絢子さん。ピアノ弾き語り。 1. ニーナ 圧倒的な表現力。鍵盤に思いをめいっぱい叩きつけるような、強い緊張をはらんだ演奏。久しぶりにホンモノを感じたステージだった。特に「ニーナ」は10分を越える長い歌で、その情景が次々とまぶたに浮かび、時を越えた旅を体験したかのような不思議な気分にさせられた。 ところで、「ニーナ」の途中で照明が暗転するミスがあり、客も曲が終わったのかと拍手をしてしまった。これはイタイ。終演後にPAブースの近くで誰かが怒鳴られていたが、この件だろうか(でも怒るなら客が全員はけてからにしろよ)。また、「ニーナ」の演奏後に「しゃべりたいなら出て」と客にハッキリと注意したことは立派。本来はハコ側が注意すべきことだろう。これは矢野さん自身が地元高知で「歌小屋の2階」というライブハウスの運営に関わっているが故のコダワリだろうと思った。歌に対する彼女の真摯な姿勢をこの件で強く印象付けられた。 2004年05月10日Orange Clover、馬原美穂 at 渋谷TAU KITCHEN5/9、石垣島出身のOrange cloverのライヴを見に、渋谷に新しくできたライヴハウス「TAU KITCHEN」へ。白を基調にデザインされた空間で、1階はBar、B1にライヴスペースがある。今日の出演はOrange Clover、ララバイブラザーズ、Love Laugh Leaf、みつを、馬原美穂(出演順)の5組。LIVESCAPEというイベント企画会社のイベントらしい。 Orange CloverはShinobuさん(Vo, 三線)と宮良信博さん(Gt)のユニット(元「南西楽団」)。今回はサポートに渡慶次康之さん(key)。全員石垣島出身(あれ、なんか最近、八重山出身アーティストばかり見てる気が...)。ライヴは10ヶ月ぶりとのこと。 1. 青い海と緑の島で 新曲という「お月さん」がなかなか雰囲気があってよかった。この曲を収録したアルバムがいずれ発売予定とのこと。 ララバイブラザーズは、gtとKeyの男性デュオ。ブルース系の曲調。メインボーカルのgtが独特のハスキーボイスで耳に残る。 LOVE laugh LEAFは、シンガーソングライターの葉さん(Vo)と、佐藤鉄也さん(B)のユニット。今回は佐藤さんは出演せず、サポートに川村成史さん(Dr)。 1. 世界でいちばん悲しい景色 一見華奢なカラダを、大きく揺らしながら力強く歌う葉さんの姿が印象的。それぞれの曲の世界はすんなり伝わってくる感じ。ただ、ちょっとメロディに、ん?と違和感を覚える部分がいくつか。 みつをさんはアコギ弾き語り。 馬原実穂(まはらみほ)さんは宮崎出身のシンガーソングライター。アコギ弾き語り。 1. Diary 今日の一番の収穫はこのひと。パワフルな演奏と唄で、しっかりと聴かせる実力を持っている。通りのよい声質も魅力的。もう少しサビの部分に工夫があれば、より聴く人をひきつけられそう。去年の11月に上京してストリート等で活動しているとのこと。 それにしても、ライブ全体を通して驚くほどお客が少なかったのはなぜ? 全組を見ていたのは自分だけと自信を持って断言できる(苦笑)。 2004年05月09日LOVE JUNX(牧野アンナ)毎週日曜の午後にフジテレビで放映している番組「ザ・ノンフィクション」。たまたま見たら今日は、牧野アンナさんが代表のダンススクール「LOVE JUNX」のドキュメンタリーだった。番組サブタイトルは「母に捧げる涙のダンス・ダウン症児」。そう、このダンススクールはダウン症の子供たちを対象としたダンススクールなのだという。ここに通う2人の日常を追うという番組構成。 とにかく2人の子供たちのいきいきとした日常の表情が印象に残る。ダンスのときの元気な明るい笑顔もステキだったが、いや、それだけでなく、恋に破れて激しく泣いたりする場面もあって、毎日彼らが「生きている」という実感が伝わってきた。 ちょうど先月末にもNHKスペシャルでダウン症児の教育を扱った番組があって、ここでも同じ「LOVE JUNX」が出てくるのだが、番組自体の構成が「大変でも希望を持って頑張って」みたいなステレオタイプで、子供たちの表情のとらえ方もまるで違っていたように思う。思うに、「ダウン症児」という枠組をつけてしまった時点で見失われてしまうものが、この2つのドキュメンタリーを比較することで明確に表れたように思う。 さて、牧野アンナさんといえば沖縄アクターズスクールのマキノ代表の娘さん。と言うとさまざまな反応が返ってきそうだが、それはさておき、今回のダンススクールで指導しているときの彼女のとびっきりの笑い顔はホンモノだ。きっと毎回が新鮮な驚きの連続のはず。いいなあ。このダンススクールは東京と横浜で実施しているとのこと。あ、あとアンナさんといえばドラクエ2の歌姫だった過去も...。 2004年05月07日ヒルギ、あずままどか、KARUTA at 新宿Marble5/6、ヒルギさん、あずままどかさん、KARUTAさんのライブを見に新宿Marbleへ。ここは5/1に正式オープンしたばかり(2月にプレオープン)のライブハウスで、今週はオープン記念ウィーク。 一番手はKARUTAさん。キーボード弾き語りでシンセキーボードのサポート付き。 1. 宙あめ KARUTAさんは札幌出身。2年ほど前にストリートライブを見てから、ずっと気になっている存在。無理矢理ジャンル分けするとすればテクノポップ系だが、曲にのせている声に涼しげな透明感があって、独特の不思議な感触をもった詩世界を創作しているのが魅力的。既存の音楽になびかず、自分の表現したいものをまっすぐに追い求めている姿勢がカッコいい。沖縄だったら浦添GROOVEが合いそうな感じ(というかGROOVEしか合わない?)。楽屋でヒルギさんと仲良くなったらしく、沖縄で対バンが実現したら面白そう。 2番手はあずままどかさん(徳之島出身)。本人はアコギで、サポートにdr、eg、b(eg以外は女性)。6曲目のみ、サポートなしのキーボード弾き語り。 1. さよなら夕日 メンバーそれぞれが楽しんで演奏しているのが感じられる気持ちのよいステージ。特にまどかさんのパワフルなボーカルがいい感じ。ただ、今回の会場が椅子席だったこともあり、お客の反応が静かだったのが演奏側にはちょっとやりづらかったか。ちなみに、彼女は徳之島のヤマハ音楽教室の最初の生徒だったそうな(ある筋の情報)。 3番手はracoon。神奈川出身のYUUMI(vo)さんとKENROさん(g)の兄妹ユニット。今回はサポート(g)が付いたアコースティックバージョンとのこと。 1. roots 落ち着いた涼やかな声が印象的。全体的に安定感のあるしっかりしたステージだった。兄妹で演奏できるのはウラヤマシイかも。 ヒルギさんはラストに登場。立ちながらのギター弾き語り。 1. 優れぬ君 MCでの話し方は素朴でゆるやかな印象だが、いざ歌い出すと気迫のこもったパワフルなステージが展開され、歌の世界にグッと引き込まれてしまう。実力の高さが十分感じられるステージだった。 今回は出場者それぞれがユニークなステージで飽きなかった。まるで自分のために組まれたような対バンだったが、他のお客さんは入れ替わりが激しく、全体的に少な目だったのが残念。 |
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