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カテゴリ別ログ:LIVE REPORTS(沖縄奄美関係) 2004年07月27日成底ゆう子、ありましの、池田綾子、遠藤響子 at 南青山MANDA-LA7/26、南青山MANDA-LAで成底ゆう子さんのライブ。出演は、ありましの、成底ゆう子、池田綾子、遠藤響子(出演順)。イベント名は「NACK5 Shooting Live vol.13〜Summer Breeze〜」。 オープニングは池田さんと成底さんのデュエット。成底さんがピアノ担当。 今回のイベントは2人の企画で、それぞれ好きなアーティストを1組呼ぶという趣向だそうな。というわけで、成底さんの紹介でありましのさん登場。 ありましの(有馬詩乃)さんは鹿児島出身のギター弾き語り。percのサポート付き。 成底ゆう子さんは石垣島出身のピアノ弾き語りアーティスト。ライブを聴くのは久しぶり。 池田綾子さんは埼玉出身のシンガーソングライター。サポートにピアノとギター。 遠藤響子さんは静岡出身のピアノ弾き語りアーティスト。ドラマ女優やDJとしてのキャリアも長い多才な人。 アンコールは出場者全員でハーモニーの効いた名曲を。ピアノは遠藤さん。 今回はとにかく成底さんと池田さんとの美しいハーモニーが強く印象に残った。ともに武蔵野音大声楽科卒というのも頷けるが、在学中はお互いまったく知らなかったとのこと。池田さんのFM番組に成底さんがゲストで登場して初めてわかったとか。それ以来仲良しで今回の企画も二人によるもの。暗転なしのセッションリレー形式で出演者が登場するなど、構成が工夫されているのも好印象。 2004年07月12日THE WALTZ at 初台Doors7/11、東京新宿の初台DoorsでThe WALTZの初来日(!)公演。開演ギリギリに着いたものの、入場待ちの長い列がまだ外まで続いていた。やっとホールにはいると超満員のお客さんで熱気むんむん。結局、開演は20分押し。 opening actは、ローリーをリスペクトしてやまない石垣島出身のバンド「ノーズウォーターズ」。かつて八重山地方ではNHKしかテレビが映らず、その沖縄ローカルの番組に出ていたワルツの演奏に、まだ少年だったノーズのメンバーは熱狂していたという。すでにローリーの東京公演では何度も共演しているので、お客さんにもおなじみ。のせ上手のマスト(vo, g)はじめ、各メンバーが確かな実力を発揮したステージでしっかり盛り上げ、ワルツにつないだ。 そしていよいよ大きな歓声に迎えられてワルツ登場。メンバーは、ローリー(vo, g)、マットミ(dr)、タマゴ(trumpet, key)、イデッチ(Trombone) 、タバチャン(Sax)、アッピー(b)の6人。 1. GREEN ONION〜涙をとどけて (休憩) 13. WOO-TOO-TOO EN1-1. 芭蕉布 EN2-1. TOO-TOO-MAY とにかく最初から最後まで観客のボルテージは上がりっぱなし。この日、Doorsは完全にコザにトリップしていたのでは、と思うほど観客も熱くなって声援したり踊ったり合唱したり。そして、それに応えてダブルアンコールまでしてくれたメンバーに感謝。アンコールの「週末はA&W」では、ローリーが声を詰まらせる?シーンがあったのにちょっとびっくり(え?涙?)。 ところで、最初のMCでの「普段あまり聴かない沖縄の歌を聴いていってください」というローリーの言葉にはふと考えさせられた。三線も沖縄音階もないが、しかしそれでいてローリー=ワルツほど沖縄の(コザの)情景を感じさせてくれる歌はない。R58、A&W、フェンス等、ローリー達が過ごしたであろう沖縄の風景。それらが複雑な感情をまといながらリアリティをもって迫ってくる。普段、否応なくテレビから流れてくる「沖縄の歌」にこんな歌はない。一般的に「癒し」でくくられる「沖縄の歌」だが、実際はその過剰なイメージに逆に心は疲れているのではないか。そんなとき、ローリー=ワルツはまぎれもないホンモノの歌で心を解放してくれる。 来日公演は渡航費(?)の捻出などさぞ準備が大変だったと思うが、これだけの観客の熱い期待に応えて是非2回目も実現することを祈りたいと思う。 2004年07月10日ヒルギ、福永幸平、ヒガシワタリ、東風 at 下北沢4407/9、下北沢440で沖縄と奄美出身のアーティストを集めた「北沢音楽祭〜タコライスあります〜」というイベント。出演は、福永幸平(st.andagy)、ヒルギ、ヒガシワタリ(アイロウ&タカ)、東風(出演順)。 福永幸平さんは奄美出身。今回はギターとのユニット「サーターアンダギー」という芸名で登場。 数年前、NHK「しゃべり場」に出演していたテゲテゲの少年は、いまもストリートや小さなお店などで地道に音楽活動を続けているようだ。昨年は映画「沙羅双樹」の主役も務めた彼が、今後どのように成長していくか楽しみ。発声などまだまだ荒削りだが、歌に込める思いの強さは感じた。話したらきっと面白い人だと思う。 ヒルギさんを440で見るのは2回目(出るのも2回目とのこと)。いつもと同様、裸足でギター弾き語り。 あいかわらず、伸びのある力強い声が気持ちよく響いてくる。激しい歌から静かな歌まで、1曲1曲それぞれが深く確かな世界をもっていて聴く者を飽きさせない。このヒルギさんの魅力をきちんと生かしたCDを早く作り上げてほしいのだが…(1stCDはちょっと…)。 ヒガシワタリは、元アイロウ&タカ。key>のサポート(本間さん)。 CD「青い海」を7/4に発売すると同時にアイタカからヒガシワタリに改名とのこと。沖縄の空気が感じられる素朴でやさしい歌は、東京で聴くとさらにいい感じ。心機一転ヒガシワタリとなって、ますますいい歌を作ってほしい。 東風(こち)は、東風平高根さん(gt,vo)と、高橋康子さん(三線,vo)のユニット(元有限会社)。サポートにper, bs。 三線やイヤッサッサー等のかけ声を混ぜた沖縄テイストのポップス。メンバーの演奏や編曲のスキルは高いと思う。しかし、ある意味ヒルギさんとは対照的なその方向性について、沖縄ポップスの現状も合わせていろいろ考えさせられてしまった(メジャーデビューと聞いてなおさら)。 2004年07月05日トルネード竜巻、NIRGILIS at 渋谷タワーレコード7/4、渋谷タワレコB1でNIRGILISとトルネード竜巻の無料インストアライヴ。それぞれのレコ発に合わせたイベント。 NIRGILIS(ニルギリス)は関西出身の5人組バンド。 ボーカルのアッチュさんは、新アルバムのジャケット写真そのままの制服っぽい水色の衣装で登場し、ステージを左右に動きまわりながら熱唱。また、各メンバーもチカラのこもった演奏で、徐々に会場は気持ちの良い高揚感に包まれていった。特に最後の「真夜中のシュナイダー」はエンドレスなリズム展開でトランス状態へと引き込まれそうになる。生音とデジタルエフェクトサウンドとが繊細かつ大胆に融合されたステージが新鮮だった。 トルネード竜巻は東京で結成された4人組バンド。ボーカルの名嘉真祈子さんは沖縄出身。今回はベースとコーラスのサポートが付いて6人編成で登場した。 去年の春先はiPodで繰り返し聴いていたトル竜だが、生で聴くのは今回が初めて。前半ちょっとおとなしめだな〜と思っていたら、後半は激音モードに突入。予想以上にエキセントリックでワイルドな演奏に観客も大喜び。改めて感じたのが、名嘉さんの透明かつドライな声質の素晴らしさ。この声あってこそ、曽我氏が練り込んだスリリングな展開のサウンドがぐっと生きてくる。なんとも微妙なバランスの上で成立しているこのキテレツかつ洗練されたバンドが、今後どのような音を聴かせてくれるのか非常に楽しみ。 2004年07月04日mount sugar at 乃木坂すみっこ文庫7/3、mount sugarのライブを見に乃木坂駅近くの「すみっこ文庫」へ。会場は住宅街のなかの民家で、土曜だけ解放して子供たちに絵本を貸したりイベントを開いているようだった。今回は「NOGIZAKA HARMONICA vol.3 〜波の日スペシャル〜」というイベント名で、雰囲気は文字通りアットホーム。 サポートにピアニカとパーカッション2名がつき、総勢4名。小さなアンプ2つだけで演奏。 7. 眠らせて ゆったりとやわらかな心地よさがカラダを包み込む。人間本来の素朴な五感が解放されるような、なんともユルやかで優しい感触。会場のアットホームな雰囲気も相俟って、mount sugarの音世界を十分に堪能することができた。また、まるで30代以上のひとが選んだようなカバー曲のセレクトも面白かった。 ところで、影送りといえば有名なのが「ちいちゃんのかげおくり」。教科書にものっているので、この物語で影送りを知ったという人も多いはず。今読んでも、というか今ならなおさら泣けるなあ。 2004年07月03日麻乃 at 銀座わしたショップ7/2、銀座わしたショップで麻乃さんのインストアライブ。あまり告知していなかったのか、ステージ前で待ってる人は少なかったが、演奏がはじまるとすぐに周りをぐるっと取り囲む人垣ができていた。 1. てぃんさぐの花 あまりクセのない素直な唄と演奏で好印象。プロフィールによれば、古典からヒップホップまで各種ジャンルを横断したサウンドに興味があるようなので、今後なにをしでかすか未知数で楽しみな存在といえる(まだ大学生だし)。ただ、CD「アダンの実」のアレンジはまだまだキビシイものが…。ところで、そのCDをよく見たらクレジットに「オルガン:倉橋ヨエコ」の文字。あれ?ヨエコさん?あ〜、レーベルのワーナーつながりか。 2004年06月30日石嶺聡子、拝郷メイコ at 吉祥寺スターパインズカフェ6/29、吉祥寺スターパインズカフェに石嶺聡子さんと拝郷メイコさんを聴きに行く。「M'S Bar〜SPC ver. 〜」というイベント名で、全出演者数は6組。出演順に、川越春奈さん(opening act)、Kyorokoさん、拝郷メイコさん、未来-MIKU-さん、下川みくにさん、石嶺聡子さん。 川越春奈さんはギター弾き語り。opening actということで、開場中に演奏が始まってしまい、後半しか聴けず。3曲ぐらいやっていたような。 Kyorokoさんは、千葉県野田出身でギター弾き語り。サポートにbsとgt。 拝郷メイコさんは3組目で登場。いつもと同様、ひとりでギター弾き語り。 久しぶりに聴くメイコさんの生声に、大きく心を揺さぶられる。ひとりだけの演奏でこれだけの深い世界を表現できることにシンプルに感動してしまう。何かのキッカケがあればすぐブレイクしてしまいそうなので、いまこうして身近に聴ける一瞬一瞬がとても大切な時間に思える。 未来-MIKU-さんは、熊本県八代出身でドリーミュージック所属のボーカリスト。gtのサポート(ヤスさん?)。 下川みくにさんは、ピアノのサポートつきで椅子に座って歌う。サポートのピアノを弾くのは、雷波少年でロシア横断したBluem of Youthの松ヶ下宏之さん。バンドは解散してソロで活動中らしい。 ラストは石嶺聡子さん。ギターのサポート(内田敏夫さん)で、3曲目からは石嶺さんもギターを弾く。 今回はopening actを含めて6組もの出演ということもあり、それぞれ5曲以内のステージでちょっと物足りない感じがした。出演者側にとっては今回のライブでお互いにファンを増やせればOKなのだろうが、聴く側としてはちょっと不満が残る。でも、それぞれ実力が高いので演奏自体は楽しむことができた。 2004年06月28日bless4 at 代々木公園6/26、代々木公園のNHKホール横でbless4のストリートライブ。 1. Lather Than Life 兄妹4人の息のあったパフォーマンスで道行く人も足をとめていた。12歳で末っ子のAIKI君がメインボーカルつとめてるのがなにげにスゴイ(フィンガー5か?)。また次女のAKINOさんは一見オトナっぽいのにまだ14歳でびっくり。アメリカ生活が長くて、兄弟間では英語がメインだとか。いまは東京に拠点を移しているが、沖縄でのイベント出演もまだまだ多いようだ。 2004年06月21日ナオリュウ、Tin Dollers、おおはた雄一 at 下北沢4406/20、ナオリュウさんとTin Dollersのライブを見に下北沢440へ。出演は他におおはた雄一さん。「orbit blender LOUNGE vol.3」というイベント。 一番目はナオリュウさん。ギター弾き語りで、ピアノのサポート(サクライダイスケさん)。 Tin Dollersは、沖縄出身の當間由理子さん(Steel Drum)、比嘉美由樹(Steel Drum)さんと、神奈川出身の坪根剛介さん(Percussion)によるスチールドラムをフィーチャーしたユニット。 おおはた雄一さんはギター弾き語り。 2004年06月14日我那覇美奈 at HMV新宿SOUTH6/13、多摩センターでのn&iライブのあと新宿へ移動。HMV新宿SOUTH店(高島屋12F)で我那覇美奈さんのインストアライブ。本人もギター弾き語りだが、gtのバビーさん(馬場さん)がサポートしてツインギターで。 1. ほしつぼみ 「TEARS〜」は本人も出ていたCM(と〜そ〜しん)で使われていた曲で懐かしすぎ!「ひとつだけ」で演奏ストップのハプニングがあったものの、サポートとのギターの掛け合いも楽しく、気持ちの良いステージだった。今回リリースされた「月の雫」はこれまでと路線がちょっと違うバラードだが、静かに心に響いて優しい気持ちになれる曲。昨年、故郷奄美で見た海面に浮かぶ"月の道"がモチーフとなっているそうだ。もともと歌唱力の高さは定評があるが、この曲で表現力が認知されれば面白い展開になりそう。 2004年06月13日navy & ivory at 多摩ラフェット6/13、京王相模原線南大沢駅近くのラフェット多摩でnavy&ivoryのライブ。雨が心配されたがなんとか好転。会場は新興住宅地にあるアウトレットモールの特設ステージとあって、家族連れやカップルが多く集まっていた。n&iにとっては絶好の客層といえそう。この日のステージは2時間ごとに3回で、13時からの1回目を見る。 1. 青春 ライブが始まるや、ステージのまわりに多数の観客でさすがの動員力。親しみやすい曲と確かな表現力と声量のある声が自然とひとをひきつけているのがよくわかる。ところで、通りがかったカップルが「だれ?えーと、ナビー&イボリー?」などと天然ボケしていたが、沖縄となびぃを掛けてる?なんてことは絶対ないだろうな。 次回8/1の南青山MANDA-LAライブは即日完売だったそうで、もう渋谷公会堂クラスでもいけそうな感じ。今後も要注目。 2004年06月12日Mount Sugar、ぱにぱに at 渋谷SPUMA6/11、渋谷SPUMAで"Mount Sugar"と"ぱにぱに"のライブ。 Mount Sugarは那覇出身の山里亜理沙さん(vo)と愛知出身の森英臣さん(gt)のユニット。他にサポート3人で。 SPUMAのようなオシャレな空間によく合う洗練されたサウンド。でも決して気取った感じはなく、山里さんのみずみずしい声が優しく切なく包んでくれるような心地よさ。カタカナで"リラクゼーション"という形容は使いたくない感じの、普段着の安らぎとでも言おうか。ここしばらく動向がつかめなかったのだが、恵比寿のイタリアレストラン「カチャトラ」を中心に、都内各所でライブ展開中とのこと。自作HPも準備中だそうだ。 2nd Stageは、ぱにぱに(みなみ&なつ)。 若い女のコ2人が民謡を弾くというのは、それだけで魅力的なのだが、そろそろ新しい展開が欲しいところ。「童神」はどうしても古謝さんと比べてしまうしなあ。普段なかなか聴けない宮古民謡をもっと開拓して欲しいかも。今後も期待。 2004年05月10日Orange Clover、馬原美穂 at 渋谷TAU KITCHEN5/9、石垣島出身のOrange cloverのライヴを見に、渋谷に新しくできたライヴハウス「TAU KITCHEN」へ。白を基調にデザインされた空間で、1階はBar、B1にライヴスペースがある。今日の出演はOrange Clover、ララバイブラザーズ、Love Laugh Leaf、みつを、馬原美穂(出演順)の5組。LIVESCAPEというイベント企画会社のイベントらしい。 Orange CloverはShinobuさん(Vo, 三線)と宮良信博さん(Gt)のユニット(元「南西楽団」)。今回はサポートに渡慶次康之さん(key)。全員石垣島出身(あれ、なんか最近、八重山出身アーティストばかり見てる気が...)。ライヴは10ヶ月ぶりとのこと。 1. 青い海と緑の島で 新曲という「お月さん」がなかなか雰囲気があってよかった。この曲を収録したアルバムがいずれ発売予定とのこと。 ララバイブラザーズは、gtとKeyの男性デュオ。ブルース系の曲調。メインボーカルのgtが独特のハスキーボイスで耳に残る。 LOVE laugh LEAFは、シンガーソングライターの葉さん(Vo)と、佐藤鉄也さん(B)のユニット。今回は佐藤さんは出演せず、サポートに川村成史さん(Dr)。 1. 世界でいちばん悲しい景色 一見華奢なカラダを、大きく揺らしながら力強く歌う葉さんの姿が印象的。それぞれの曲の世界はすんなり伝わってくる感じ。ただ、ちょっとメロディに、ん?と違和感を覚える部分がいくつか。 みつをさんはアコギ弾き語り。 馬原実穂(まはらみほ)さんは宮崎出身のシンガーソングライター。アコギ弾き語り。 1. Diary 今日の一番の収穫はこのひと。パワフルな演奏と唄で、しっかりと聴かせる実力を持っている。通りのよい声質も魅力的。もう少しサビの部分に工夫があれば、より聴く人をひきつけられそう。去年の11月に上京してストリート等で活動しているとのこと。 それにしても、ライブ全体を通して驚くほどお客が少なかったのはなぜ? 全組を見ていたのは自分だけと自信を持って断言できる(苦笑)。 2004年05月07日ヒルギ、あずままどか、KARUTA at 新宿Marble5/6、ヒルギさん、あずままどかさん、KARUTAさんのライブを見に新宿Marbleへ。ここは5/1に正式オープンしたばかり(2月にプレオープン)のライブハウスで、今週はオープン記念ウィーク。 一番手はKARUTAさん。キーボード弾き語りでシンセキーボードのサポート付き。 1. 宙あめ KARUTAさんは札幌出身。2年ほど前にストリートライブを見てから、ずっと気になっている存在。無理矢理ジャンル分けするとすればテクノポップ系だが、曲にのせている声に涼しげな透明感があって、独特の不思議な感触をもった詩世界を創作しているのが魅力的。既存の音楽になびかず、自分の表現したいものをまっすぐに追い求めている姿勢がカッコいい。沖縄だったら浦添GROOVEが合いそうな感じ(というかGROOVEしか合わない?)。楽屋でヒルギさんと仲良くなったらしく、沖縄で対バンが実現したら面白そう。 2番手はあずままどかさん(徳之島出身)。本人はアコギで、サポートにdr、eg、b(eg以外は女性)。6曲目のみ、サポートなしのキーボード弾き語り。 1. さよなら夕日 メンバーそれぞれが楽しんで演奏しているのが感じられる気持ちのよいステージ。特にまどかさんのパワフルなボーカルがいい感じ。ただ、今回の会場が椅子席だったこともあり、お客の反応が静かだったのが演奏側にはちょっとやりづらかったか。ちなみに、彼女は徳之島のヤマハ音楽教室の最初の生徒だったそうな(ある筋の情報)。 3番手はracoon。神奈川出身のYUUMI(vo)さんとKENROさん(g)の兄妹ユニット。今回はサポート(g)が付いたアコースティックバージョンとのこと。 1. roots 落ち着いた涼やかな声が印象的。全体的に安定感のあるしっかりしたステージだった。兄妹で演奏できるのはウラヤマシイかも。 ヒルギさんはラストに登場。立ちながらのギター弾き語り。 1. 優れぬ君 MCでの話し方は素朴でゆるやかな印象だが、いざ歌い出すと気迫のこもったパワフルなステージが展開され、歌の世界にグッと引き込まれてしまう。実力の高さが十分感じられるステージだった。 今回は出場者それぞれがユニークなステージで飽きなかった。まるで自分のために組まれたような対バンだったが、他のお客さんは入れ替わりが激しく、全体的に少な目だったのが残念。 2004年04月30日MU/TO at 吉祥寺曼陀羅4/29、MU/TOのライヴを観に吉祥寺曼陀羅へ。MU/TOは石垣島出身のshowcoさんとnaoさんの二人組ユニット。ライヴは以前某イベントで見ていたが、またじっくりライブハウスで聴きたいと思っていたので今回を楽しみにしていた。 MU/TOは対バン4組中の一番目の出演。サポートとして3曲目から2名が加わる(keyチカシ、perc林)。 二番手は古瀬陽子さん。ギター弾き語り。福岡から上京して5年目とのことで、博多弁まじりの明るいトークに好感度高し。歌も力強く伸びのある声が印象的。オリジナル曲「夢は夢のままで」が、Beginの所属事務所AMUSEの設立25周年映画の挿入歌に抜擢されたそうで、いま上り調子の印象。今回聴いた中では新曲の「何となくの寂しさ」が心に残った。
ラストはehiさん。いつもはギターを弾いているそうだが、今回は演奏をサポート陣(g, eg, perc)に任せてボーカルに専念とのこと。 2004年04月27日Flower Children、照屋実穂 at 下北沢4404/26、Flower Childrenと照屋実穂さんを聴きに下北沢440へ。出演は、ほかにNAMAKEMONO、microguitar。 Flower Children(略してフラチル)は3番目に登場。ボーカル花子さんとギター隆太さんの石垣島出身ふたり組で、ビギンのカバーアルバム「LET'S BRGIN!」にも参加している。石垣島ではバンド形式だったそうだが、中心のふたりで上京して活動しているようだ。 1. ? まだ19歳ながら、しっかりとしたステージに感心。ファルセットがちょっと不安定なのが気になったが、声量は十分でカツゼツもよく聴きやすかった。せっかくお客には好印象だったのに、今後の活動の告知やフライヤーがなかったのはちょっと不親切というかモッタイナイ。 トリは照屋実穂さん。カワイのキーボードでひとり弾き語り。 1. ゆうぐれ 満員の会場の大半が初めて聴くお客さんだったと思うが、みんな静かにじっくりと聴き入っていた。 2004年04月22日AKIRA(フィンガー5) on TVCM「紳士服AOKI」CMネタをもうひとつ。ちょっと前から、MEN'S PLAZA AOKIのCMにフィンガー5のアキラが登場。菊川怜と一緒に「ハンハンハハ〜ン、半額さ!」などと歌っている。トレードマークのサングラスが懐かしい。ちなみにアキラさんは、現在都内で活発にソロライブ活動中! 2004年04月04日首里フジコ at 青山Dee's Hall4/3。女体体操のリーダー、ちーちゃんが首里フジコという名前でソロデビュー。レーベルは業界で話題の247MUSIC。というわけで、東京お披露目初ライブを体験するため青山へ。会場はいかにも青山っぽいオシャレなイベントスペース。客層もアート系の若い女性が多い。フジコさんは古い旅行鞄とともにステージに登場。1曲目の「夜明け前」からゆったりとした空気が会場を包み込む。「友達がいない東京で、こんなにお客さんがいてウレシイです」。 ジャズ、ボサノバ、沖縄民謡と続くステージ。しかし、ジャンルの違いを感じさせず緩やかにつながっていく心地よさに酔う。どの曲も、すでに首里フジコの世界として歌い込まれている感じ。特に文部省唱歌の「富士山」(富士は日本一の山〜)までもが、フジコワールドにすっかりハマっていたのが圧巻だった。 最後はダブルアンコールまで出て、好評のうちにライヴ終了。次回のライヴについては、8/29のJAZZ TODAY FESTIVAL'04(at よみうりランド)が決定済みとのこと。 サポート:川崎巽也(gt)、ガンジー西垣(b) 2003年11月04日ヒルギ at 新宿らんざんカフェ11/3、ヒルギさんのライブを見に新宿らんざんカフェへ。ちょっと道に迷ったが開演時間の17時にギリギリセーフ。今回はデビューシングル発売記念ということで無料ライブ。しかし、まだまだ無名なので観客は少ない。開演間際まで店の前でスタッフが「無料ですので聴いていってください!」と呼び込みをしていた。 ヒルギさんはジーンズ姿で登場。サポートなしのアコギ弾き語り。年季の入ったギターが渋い。 しっかりと魂のこもった歌を聴かせてくれた。特にデビュー曲の「カナスムヌ」は、サビのファルセットが強烈に胸に響く(ただしライブとCDとは曲の印象が違っていて、ライブの方が断然いいな〜)。全体的にも好印象。ただ、心配なのは一般ピープルが元ちとせと比較してしまうかもしれないことだが、ヒルギさんが今後もしっかりと自作オリジナル曲を歌って、変にアレンジされなければ大丈夫に違いない。 場所が3〜4階の吹き抜けの喫茶店。ライブ中も通常営業していたため客の話し声が筒抜けで耳障りだったが、ヒルギさんの歌声はチカラ強く客席に届いていた。 2003年10月29日ji ma ma、竹内めぐみ、大塚愛 at 渋谷O-West10/28、雑誌ぴあの企画「デビューレビューライブVOL.109」に当選し、渋谷O-WESTへ。出演は竹内めぐみ、jimama、大塚愛で、なかなか豪華な組み合わせ。 1番目は竹内めぐみさん。竹内めぐみさんは下北沢のライブハウスで何度か聴いたことがあるが、その後メジャーデビュー(東芝EMI)してからは初。 1. 足りない言葉 ん〜予想以上にいいステージだった。ぐっと成長してる感じ。世界観がしっかりしていて、やわらかな空気で会場を包み込むよう。ちなみにサポートメンバーが上田禎さん(kb)でビックリ。あいかわらず目立ってるよ(笑)。ほかに清水ひろたかさん(g)。 2番手はjimama。テルミーさんとマッキーさんは相変わらず。サポートは、福和誠司(perc)、鬼怒無月(g)、沢田穣治(b)。……って、えっ?! 鬼怒さんだよ。これは意外! 1. オルフェ MCでは、1/21にSonyからシングル「街」でメジャーデビューが決定したとの報告(おお!)。プロデュースはUAなども手がけた朝本浩文氏(ひゃー!)。さらにその次のCDでは沢田さんがプロデュースするとのこと。なんだかjimama、すごいことになってるな〜。 また、沢田さん本人からも、ショーロクラブがプロデュースしたNewアルバム「ソノーラ」の告知。アン・サリーや畠山美由紀が参加しているそうな。さすが豪華なコネクション…。 次回のjimama東京ライブは11/19に表参道FAB。対バンがSHUUBIとかでなかなか楽しみ。 トリは大塚愛さん(avex)。関西弁トークでメッチャ元気なステージ。バックのバンド隊も強力。b, g, kb(x2), d。 MCで、なかなかのエンターテイナーぶりを発揮。曲もポップなのからバラードまでこなす幅広い才能をもっている印象。これは売れ線確実。ちなみにCDでは三線が使われているが、ライブではナシだった(はず)。ちなみに大塚愛さんはもともと西田真美さんとHimawaRiというユニットを組んでいたのだが、デビューにあたってソロになったらしい。 というわけで、今回の@ぴあデビューレビューライブは、東芝EMI VS Sony VS avexという三つ巴の戦い(?)だったのだが、まわりのお客さんの反応を見るとjimamaはかなり健闘していた感触。Good job! 2003年10月27日ローリーat 赤坂MOVE10/26。ローリーat 赤坂MOVE。超満員、ド迫力のステージ。いやもう何も言葉がありません。 1部 2部 2003年10月17日BLEACH at 渋谷GIG-ANTIC10/16、BLEACHレコ発ツアーの最終日ということで、渋谷GIG-ANTICへ。 今回は持ち時間が20分と少なかったため、MCなしで飛ばす飛ばす。しかし、中盤あたりで、突然すけが「変な音聞こえる!」と叫ぶ。耳を澄ますと確かにどこからか歌らしき声が流れてて、客もポカ〜ン。どうもPAが混線していたらしい。すけ様のしゃべりを聞けたのはこれだけで、ちょっと物足りない…。 曲は「雷光」「サンダンス」「カナリヤ帝国の逆襲」「視界の幅」「ハウリング」「挑戦」。なんだか音がクリアというか、さらに3人の呼吸がピッタリとなり迫力が増している印象。 帰りにタワレコやHMVをのぞいてみると、最新マキシ「カナリヤ帝国の逆襲」が試聴機にはいっていて、お店側もプッシュしているようだ。まだまだ知る人ぞ知る存在だが実力はピカイチなのだから、もっともっと売れていいはず。 2003年10月09日双葉、神谷千尋ほか at 渋谷O-West10/8、渋谷O-Westで、双葉、神谷千尋、拝郷メイコほか出演のイベント「水の音Vol.5」。いつもはスタンディングの会場に、パイプ椅子がずらっと並び、一瞬とまどった。 一番手は双葉。オープニングアクトという位置づけ。 次はカン・ダヒョンさん。昨年末にメジャーデビュー(ワーナー)している韓国出身の歌姫。バンドスタイルで、パワフルな唄を聴かせてくれる。韓国では大人気だったそうだが、日本で心機一転ゼロからスタートしたそうな。幼少の頃から韓国民謡を習っていたそうで、今回披露してくれた民謡もさすがにホンモノの迫力だった。MCも気さくで明るい感じが出てて好印象。会場には女性のファンが多かったような。 次はmasumiさん。声がよく伸びててじっくりと聴かせてくれる。サポートは、藤原いくろうさん(p)と三國佳奈さん(vl)という、これまた実力派のふたり。 いよいよ神谷千尋さん。Tシャツ&ジーンズのわりとラフな服装。 トリは拝郷メイコさん。神谷さんと拝郷さんが同じステージに立つとは、私にとってはウレシイ出来事。3ヶ月ぶりにナマで聴く拝郷さんの唄は、やっぱりジ〜ンときて思わず目頭が熱くなる。 お客さんは50人くらい。O-Westの会場の広さを考えると、ちょっと少なめ。\3,000+ドリンク代\500という料金設定がちょっと高すぎたのでは?でも、その分ゆったりとぜいたくな時間を過ごせたと思う。どうやら業界関係者へのお披露目イベントという意味合いもあった感じ。 2003年10月03日当山ひとみ at 渋谷PLUG10/2、ペニーこと当山ひとみさんのワンマンライヴへ。会場は最近よく行く渋谷PLUG。 ほぼ満員の客席は幅広い年齢層で、特に'80年代にファンになった30代〜40代の男性が多い感じ。今回は今年初めてにして最後のソロライヴ。また事前にファンからリクエストを受け付けていたため、お客さんもかなり楽しみにしていた様子。 ステージは2部構成。「家でビデオでも見てる感じでリラックスして楽しんでくださいね」とペニーさんが言うまでもなく、会場は終始アットホームな雰囲気に包まれていた。 曲目は、第1部では「LET'S FALL IN LOVE 」「言い出しかねて」「STILL」「AIR POCKET」「SLOW LOVE」「HUMAN VOICE」「陽(はな)よ」。第2部では「DON'T KNOW WHY(Norah Jones)」「THE WORLD IS WIDE(?)」「NIGHT GAME」「抱かれたら」「IMAGE CHANGE」「MIDNIGHT EXPRESS」「STARTING OVER AGAIN 」。そしてアンコールでは「Darlin'」「IMAGE CHANGE」。 特にアンコールの「Darlin'」は、作詞作曲の水田達巳さんが飛び入りでギターを弾き、アコースティックな美しい音色とペニーさんの優しい声が会場を満たした。 また、サポートの池間史規さん(b)が最近歌手デビューしたということで「春は来るから」を歌う。彼の歌は西友のCMにも採用されているとのこと。しかも、帰ってから知ったのだが、あずままどかさんのCDの編曲もやっている。ん〜、狭いぞ業界。 落ち着いた大人のバラードと、落ち着かない(?)楽しいおしゃべりで、あっという間に時間が過ぎた感じ。リクエスト1曲ごとに、その歌のエピソードも語ってくれたのが面白かった。残念ながらいま発売中のCDはないが、近々手づくりでCDを出す予定とのこと。 今回のサポートは池間さん(b)のほか、星川薫さん(g)、上野義雄さん(d)、青木庸和さん(k)というバンド編成。皆さん、各方面で活躍中の方ばかりで、なにげにスゴいサポート陣。 2003年09月25日ソークワクチン at 横浜エアジン9/24、横浜馬車道近くのJazzハウス「エアジン」でソークワクチンのソロライヴ。年季のはいった木造の空間がいい味出してる。ソークワクチンがいつもやってる浦添のGrooveに近いかも。 今回は2部構成で、1部はオリジナルメンバー3人で「サブレツアー」「グレープフルーツ」「デンファーレ」「夜の窓」「ムッシュヒーホー」など。あ〜、やっぱりこのマジカルなパワー&サウンドはすごい!と思ってたら1部はあっという間に終わってしまった。ちなみに「デンファーレ」ではいつものように演奏中にお姉さんが客席にケーキを配り歩く。くまなく全員に行き届いたようで。 2部は、ホッピー神山さんとベースの坂元健悟さんが参加して、思いっきり即興モード全開の演奏。曲目は一応(?)「マルチーズワールド」「ウクサディ」は聞き分けることができたが、あとはメンバーそれぞれのインプロビゼーションで、たまちゃんの声をホッピーさんがリアルタイムでサンプリングしてリプレイしたり、トランスにはいっためぐみさんがマイクのコードで鍵盤弾いたり、めぐみさんの要求でお姉さんがクッキー探して客席を走り回ったり、もうファービラス!(by生瀬勝久)。などと説明するのはヤボかも。これは実際にライヴ体験しないと理解不能。 なお、12月にもまた東京でライヴがあるらしい。 2003年08月22日ji ma ma at 新宿MARZ8/22、ji ma maのライヴを見に新宿MARZへ。ji ma maは、沖縄出身ボーカルのテルミーさんと、滋賀出身Keyboardのマッキーさんの2人組ユニット。きょうの対バンは出演順に、So-nami、ji ma ma、The Sad Sad Planet、Sleepin' JohnnyFish、Grace。どれも初見のバンドばかり。 1番目はSo-nami。vo(soさん)とkey(namiさん)の女性2人組。バラード系の歌を中心に演奏。 会場には左手にサブステージが用意されており、対バンの入れ替わり作業の間に、「心海」という男女2人組(女性vo&男性gt)のユニットが演奏(このあとも幕間に3回ほど出場)。 ji ma maは2番目に出場。新宿MARZでのライブは2回目とのこと。2曲目と3曲目でショーロクラブの沢田穣治さん(g)が参加して、おっとびっくり、ぜいたくだな〜。客層がちょっとjimamaとは合わないかなと思ったが、確かな実力を感じさせる演奏でしっかりとお客を魅了していた。「パッピー」では水玉が弾むようなキーボードの音が心地よく、「街」では切ない街角の情景がじわ〜っと浮かび鳥肌もの。沖縄の某CD店で1位を獲得したというMCでの報告に、客席から大拍手。 ところで、会場には開演前からなにやらステージ最前部にゴチャゴチャ紙袋やらバッグが占拠。どうやら場所取りらしく、なんだかアイドル系イベントの雰囲気がただよい不安が襲う(ってアイドルのライブに行ったことないけど)。で、最後にわかったのだが、これはラスト出場のGraceの客のしわざだった。Graceは女性vo&男性gtのユニットで、路上ライブで人気らしいのだが、客のノリがアイドル系(秋葉系?)でコワイ。ペンライトを振り回したり、低音で声援したり、ジャンプしたり。こりゃかなわんと早々に退散。 2003年05月18日鳩間可奈子、新城知子 at 西宮フレンチホール5/17、めったにない鳩間可奈子さんのライブがあるということで西宮フレンチホールへ。この日は同所で15時から「とぅばらーま全島大会 兵庫県予選会」があり、そのあとの18時半からのイベントに鳩間さんが出演するとのこと。 18時過ぎに着くと、会場はすでに満員。メシも食わずに急いできたので、受付でオニギリ(石垣産米のひとめぼれ)をもらえたのがありがたい。ステージは2部構成で、1部が石垣島で「游舞台」を主宰する新城知子さんほか6名による八重山舞踊のステージで、2部が鳩間可奈子&鳩間ファミリー。 1部の新城知子さんは、「鳩間節」「高那節」「白保節」などに合わせた創作の八重山舞踊を披露。なかでも「やくじゃーま(蟹)節」でのユーモラスな踊りが会場を沸かせた。ただ、進行が押し押しになってしまい、2部の時間にかなり食い込んでしまったのが残念。 そんなわけで、2部の鳩間ファミリーのステージが始まったが、急ピッチの進行。MCはお父さん(隆志さん)が担当で、可奈子さん(長女)、千代子さん(母)、由章さん(長男)が舞台に立つ。「ようこそ、八重山へ。今日は八重山に帰ってきた気分で聴いてください」。 演目は「まやユンタ」、「安里屋ユンタ」、「鳩間口説」、「芭蕉布」、「山入らば」、「与那国ぬマヤーグァ」、「月ぬ美しゃ」、「トゥバラーマ」、「千鳥」(カラオケ)、「鳩間の港」。さすがに、家族の結束力が感じられる素晴らしい演奏に会場もわきかえっていた。また、途中でチンダミするとき、「娘のほうが耳がいいのでいつも(直すように)指摘されてます(笑)」とお父さんが言っていたのがほほえましかった。時間の都合で、プログラムにあった演目からかなりカットしているのが残念無念。 最後は、出演者、スタッフ、お客さん一体となってカチャーシーでシメ。
Posted by nonkar at 10:25
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2003年05月16日藤木勇人 at 下北沢駅前劇場5/15、藤木勇人「南島妄想見聞録 Vol.15〜青いパパイヤはいかがですか〜」を観に、下北沢駅前劇場へ。「ちゅらさん」による人気が落ち着いてから見に来ようと思っていたものの、「ちゅらさん2」も放送されて全然人気に衰えがみえないので、シビレをきかせて見に来てしまった。あんまり混み混みだとイヤなので、客の少なそうな初日をねらうがやっぱり満員。5日公演なのにさすがの集客力。 舞台には白い砂が一面にしかれ、さすがに以前に比べて雰囲気がキチッとしてる感じ。舞台に登場した藤木さん、開口一番「よくぞ初日に来る勇気がありましたね!」。たしかに(笑)。おなじみオープニングトークでは、本土で急にはやりだしたシークヮーサー、三線、もろみ酢の話題。ちょっとシニカルな本音トークはあいかわらずでうれしい。 演目は「沖縄移住阻止計画」「パパイヤおじさん」「異聞、ボード事件簿」。今回はゲストとして福井出身の三線弾きmachiko(高木真知子)さんが出演。初の試みとして、幕間に演奏するという構成だった。演奏自体は良かったけど、私としては幕間のナマ着替え中のフリートークが好きなんだけどなー。 ともあれこのシリーズ、「Vol.100」達成する勢いで、ず〜〜〜っと続けてほしいものである。少なくとも私は見続けるので。
Posted by nonkar at 09:11
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2003年05月10日BLEACH in 下北沢Basement Bar5/9、下北沢でBLEACHのライヴ。会場のBasement Barは地下のスペースを対角線で切った三角形のステージが特徴的。この日はオープン8周年を記念して、全国の実力バンドを集めた「東南西北」というイベント。出演はMABO&THE88、BLEACH、PET、The VOX。 BLEACHのステージはいつもながらのド迫力。スケの絶叫が会場を支配。MCでサユリが「東京は5ヶ月ぶりだね」とふるも、またもスケ聞いてないし。新曲として「太陽」「挑戦」等を披露。特に「挑戦」は、カンナが切なく歌い上げるバラードでしんみり聴き入ってしまった。おなじみの「震える花」「視界の幅」もやっぱりいい。曲が終わるたび会場から大きな歓声。ステージ終了後、前で見ていた若いニイチャンが「いまのなんてバンド?スゲーいい!」と大興奮の様子。翌日は、八王子でマキシマム・ザ・ホルモンらと対バンだそうで、これもハゲしそうだな〜。
Posted by nonkar at 10:54
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2003年05月04日双葉 in 新宿京王百貨店5/4、新宿京王百貨店の沖縄物産展会場にて双葉のライヴ。え?双葉が物産展で営業?と、やや心配...。会場の一角に設けられた客席は開演前から満席だったが、どうやら最後のお楽しみ抽選会が目当ての中高年層が大半。曲は「童神」、「島唄」、「ラバーズ」(オリジナル)、「安里屋ユンタ」、「黄色い花」(オリジナル)、「涙そうそう」、「生まれた町」(オリジナル)。やはり沖縄が目当てのこの客層にはオリジナル曲はキビシイ反応。途中でブルーシール・アイスクリームの宣伝したり、双葉のふたりはよくがんばっていたと思うんだけど、ん〜〜、活動の方向性としてこれでいいのかギモンが...。
Posted by nonkar at 20:12
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照屋政雄 in 東急吉祥寺店5/4の昼下がり、吉祥寺の東急1階広場にて照屋政雄ライヴ。物産展開催に合わせた企画。「チョンチョンキジムナー」で始まった賑やかなステージに、地元の買い物客は興味津々。わらべうた(赤田首里殿内)では、会場の子供たちにわかるように照屋先生が丁寧に振りをレクチャー。「じょ〜と〜、ありがとね〜」と、いいひとオーラ出まくり。曲は他に「月ぬ美しゃ」「安里屋ユンタ」「花」「こうみそ〜れ〜」。そして前の晩遅くまで練習して覚えたという「東京音頭」を初披露!これはビックリの超レア体験(笑)。最後は太鼓のオモチャを持っていた5歳の女の子をステージに呼んで賑やかに「豊年音頭」でシメ。サービス精神旺盛な師匠に脱帽でした。夕方にもう1回ステージがあるそうだが、ここで新宿京王百貨店の双葉ライブへと移動。
Posted by nonkar at 20:11
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新良幸人withサンデー in 南青山マンダラ5/3、南青山MANDA-LAで新良幸人&サンデーのライヴ。つい2日前に那覇でパーシャクラブのライヴを見たあとなので、なんだか不思議な気持ち。しまった、これって追っかけ(?!)。 南青山MANDA-LAの雰囲気に合わせたのか、今宵のユキトはなんとなく上品(?)。「前半はしっとり、後半はもっとしっとりと、そして少しエッチに...」(おいおい)。びっしり埋まった会場は東京らしく?じっくり聴こうというムード。しかしユキトもこのかたっ苦しさにシビレを切らしたか(?)後半途中から脱線モードへ突入。「京都で一番高いビルの上でコーシーを飲んでいると(以下自粛)」などなど、延々とユキトのひとり漫談が続く。ひとしきりぶった頃に客席から「ながい!」と救い?の声。沖縄だったらたぶん最初っからヤジが飛んでんだろうな〜。でも東京のライブでリアクションするのって勇気が必要なんだよな〜。 曲は「鷲ぬ鳥」に始まって、パーシャの「花染手拭(はなずみてぃさじ)」、「ざんざぶろう/高那節」、「デンサ節」、「崎山ゆんた&みなとーま」、「パピル節」(この前奏で延々漫談)、「月ぬ美しゃ」、「加那よー」、「浜千鳥(ちじゅやー)節」、「エイサー(クーダーカー)」などなど。アンコールは「ファムレウタ」だった。 今日のユキトの名言「手拍子は最後まで責任をもちましょう」。
Posted by nonkar at 20:10
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2003年05月02日Parsha cluB in 那覇CLUB D-SET5/1、Parsha cluBのライヴを見に、一昨日と同じ那覇CLUB D-SETへ。パーシャの4ヶ月ぶりのライヴということもあり、さすがの盛況ぶり。 曲は「虹の石」「美らさ美らさ」「ファムレウタ」「かたみ節」「エイサー」「ICHANDA HIP」「Yoo Reggae」「MAYA」「五穀豊穣」「じんじん」「海の彼方」などなど。アンコールは「鷲ぬ鳥」「満天の星」。ライヴでは久しぶりという「ファムレウタ」がじ〜んとしみいる。 MCは序盤からとばすとばす。「きょう私が沖縄の梅雨入りを宣言します!」「梅雨明けも私が発表します!(断言)」。客席と一緒に乾杯のときはBeginバージョンのオリオン缶ビールを手にしつつ「とうとうこいつら、ビールの缶まで変えやがって!」「Beginのせいで最近職場が狭くなってね〜、ハーリー(でのステージイベント)まで取られちゃったよ!」。 また、客席とユキトとの掛け合いも沖縄ならではの盛り上がり。特に客席ですでにできあがっているネーネーが1名いて、ユキトとの壮絶な舌戦バトルが勃発。「後半、息があがってたらあのネーネーのせいだからね!」(ユキト)。しかし、このバトルはアンコールまで続くのだった。ちなみにこのネーネーはサンデーのファンだったようで。 なお、今回のメンバーは、新良幸人(vo,三弦,琉笛)/上地正昭(g)/神村英世(b)/津波古慈乃(ds)/仲宗根哲=サンデー(perc)。サポートとしてWALLY(key)。また、客席には與那覇徹さん、上地一成さん(しゃかり)らの姿も。 D-SETのスタッフがこまめにお客を誘導して座る席を確保してるのがエライな〜と思ったりして。
Posted by nonkar at 12:01
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2003年04月30日THE☆SCANTY、THE☆HOOKERS、オレンジレンジ in 那覇CLUB D-SET4/29、THE☆SCANTYの沖縄ライヴに、THE☆HOOKERSとオレンジレンジがゲスト出演するということで、聴きに行く。 会場は那覇のCLUB D-SET。観客の大半は高校生で、さすがに平均年齢低すぎで気が引けるので、後ろのほうでこっそり(小心者)。 一番手はTHE☆HOOKERS。今日は新曲中心にやるとのこと。ミホコZ(key)いわく「今日は若いコがいっぱい来ててオバさんはうれしい!若いエキスくれ〜」。自然と耳に残るボーカルが、ちょっと哀愁もあっていい感じ。ゲストということで30分ほどのステージながら、会場は終始タテノリで盛り上がっていた。7/7に一年半ぶりのCD「少年カタルシス」(マキシシングル)をリリース予定とのこと。 続いてオレンジレンジの登場。おっと歓声がスゴイ。ステージ前面の女子中高生人口密度が急上昇。彼女らの熱い視線が追うのは、ステージ上で激しく飛びまわるトリプルボーカル。この3人が津波のようにたたみかけてくるフレーズが、ずんずん響いてくる。バックのサウンド隊(ギター、ベース、ドラム)の重低音もそれに拍車をかける。こちらもわずか30分ほどのステージだったが、なるほど、いま大人気の理由がわかった気が。なんだかCDと印象がかなり違うような…。ラストに演奏した「キリキリマイ」で6/4にメジャーデビュー(sony recoreds)するとのこと。また、5/3に渋谷DeSeOでもライヴがある。 そして本日のメインTHE☆SCANTY登場。沖縄は全国ライヴツアー「13TH ATTACK TOUR 三十路も近いし、正直長え…」の最終地。サブタイトルの三十路を迎えるのは、ドラムのTO-BU(堂本兄弟では見ていたものの、本物のアフロがごつい)。ステージ序盤にボーカルのYOPPYが、オレンジレンジのメンバーに教えてもらったとかで「真マジサイコー」と叫ぶ。「みんな、めんそーれ言うて〜」のYOPPYの言葉に間髪入れず「めんそ〜れ〜!」と応える観客がスゴイと思ったりして。「沖縄の人ってのんびりしてて独特やんか。でもライヴはノリノリで安心したわ」「沖縄そば食べたでー。ゴーヤーは食えない」などなど。意外とTHE☆SCANTYが沖縄で知られていることにちょっとビックリ(都内でも比較的小さなライブハウスで普段やってるし)。
Posted by nonkar at 15:47
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零戦 in ぎのわんトロピカルビーチ4/29、コンベンションセンターに隣接したビーチで零戦の野外ライブ。海開きに合わせたイベントのラストに登場。 この日はすっかり夏で、海水浴客も多数。北海道では、やっと桜前線が届いた頃だというのに、思いっきり別世界。白い砂浜(人工だけど)がメチャクチャまぶしい。 そんななか、海に向かって開かれた特設ステージに零戦の7人が登場。最初観客はまばらだったが、Vo.與那覇の雄叫びと重低音サウンドが空に響き渡ると徐々にステージ前に人垣ができる。「いや〜、あっついですね〜。倒れそうです」と與那覇氏。 このバンドの魅力は、ツインドラムとツインベース(一方はデカいウッドベース)によって生み出されるカラダの芯から響く重低音。これまでCDで聴いていただけだったが、やはりライヴで体感する迫力はまったく別モノ。また、與那覇のビブラート気味の声と、低いコーラスとの掛け合いも面白い効果を出している。 曲は「大地」「コンドル」などで30分ほどのステージだった。 ちなみに、同じ時間に隣のコンベンションセンター内では「地位協定を見直す」というテーマのフォーラムが開催されていて、稲嶺知事が講演をしていた(ガラス張りの会場だったので見えた)。報道陣も多数。青年会議所主催ってのが(以下自粛)。宜野湾市長選で革新派が勝った直後だけに、さてさて今後の動向は...。
Posted by nonkar at 15:45
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2003年04月29日嘉手苅林次 in コザ民謡スナックとみ子4/28、嘉手苅林次さんが唄っているお店があることを聞きつけ、案内してもらってコザの照屋交差点近くにある民謡スナック「とみ子」へ。 「とみ子」は、沖縄芝居のベテラン女優、真喜志とみ子さんのお店。林次さんがここで唄うようになって3〜4年目とのこと。林次さんにお会いするのは初めてで緊張するが、カウンターで気さくにユンタクしてもらって感激。コザ近辺の方言の話から、民謡の習い方についてなど、さまざまな話題で楽しませてもらう。 ステージにあがった林次さんは、大城あい子さんの太鼓とお囃子で、「三村節」「軽便鉄道節」などを演奏。「ヒヤミカチ節」で見せた早弾きがスゴイ。「安里屋ユンタ」や「芭蕉布」では私もステージに呼ばれ、唄わせてもらう。ん〜、自分が知ってる民謡があまりに少なくてお恥ずかしい限り。もっと民謡聴かないとダメだな〜と反省。そろそろ三線を本格的にやるべきか。 なお、林次さんは6月?に名古屋のコンサートに呼ばれているらしい。また、ママの真喜志とみ子さんは、11月に県内で沖縄芝居の公演を準備中とのこと。
Posted by nonkar at 17:43
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2003年04月28日NHK沖縄の歌と踊りのつどい in 具志川市民芸術劇場4/27、具志川市民芸術劇場で「第55回NHK沖縄の歌と踊りのつどい」の公開録画。宮良長包生誕120年と山之口貘生誕100年を記念した催しで、出演は佐渡山豊 with ローリー&ノーリー、大工哲弘さん、ほか。 第一部は「宮良長包の世界」と題し、前半は「赤ゆらの花」「首里古城」などの宮良作品をオペラ歌手が朗々と歌い上げる。「桑の実」「大鷹小鷹」「唐船」では、メゾ・ソプラノ歌手の兼嶋麗子さん(映画「なびぃの恋」の!)が出場し、力強い美声で会場をふるわせた。 後半、いよいよ佐渡山豊さん登場。なぜかリハーサルのときと違ってモジャモジャなカツラをつけている佐渡山さん、遊んでるな〜。1曲目の「泊り船」は、ギター一本でゆっくり言葉をかみしめるように歌う。しんみりと情感たっぷり。続いてローリーさん(gt)とノーリー儀保さん(perc)が加わり、一転して賑やかに「稲刈り歌」。ん〜、ローリーのアコースティックギターがうねる!佐渡山さんの野太い声、そしてダイナミックに原初的なリズムを刻むノーリーの太鼓が加わることで、広いアジアの世界とのつながりを想起させるアレンジとなった。 トリは大工哲弘さん。「荒磯の歌」「汗水節」「なんた浜」「えんどうの花」といった宮良長包の代表作を、大工さんの味のある声で聴かせてくれる(笛:屋嘉部充、ギター:矢野憲治、コーラス:大工苗子&玉城杉子)。ちなみに、後日この宮良作品を集めたCDが出る予定らしい。 第二部は「山之口貘の世界」。5人の音楽家それぞれが、独自に貘の詩につけた曲を発表するという趣向。前半3組(瑞慶覧尚子、新垣雄、杉本信夫作曲)は、オペラ歌手による歌曲。新垣雄さんの作品では、同じマザーアースの與那嶺理香さんがバイオリン担当。杉本信夫氏の作品では、再び兼嶋麗子さんが登場。 4組目に登場の大工さんは高田渡作曲の「座蒲団」と「生活の柄」を演奏。ピアノで桜沢有理さんが加わる。大工さんの「生活の柄」は、味があるんだよな〜。 5組目は佐渡山豊 with ローリー&ノーリー。「貘」「会話」「紙の上」。「会話」は、普段よりもかなりスローなアレンジ。ギターはローリーに任せて、訥々と語るように歌う。この抑えめの語り口が、嘆き、悲しみ、そしてユーモアが交錯する原詩の魅力を逆に際だたせる。「紙の上」では、ガラッと変えて迫力あふれるステージ。シャウトする佐渡山さんに合わせて、ローリーのギターがうなる!ノーリーの激しいドラムとともにグルーブは最高潮へ。最後には、それまで身動きしていなかった観客も手拍子をとり、佐渡山さんもリハーサル無視(やっぱり)で立ち上がってステージのセリまで出てアピール。「Thank you!!!」。あ〜、やっちゃったよ。NHK的にはオッケーだったようだけど。 第二部最後の演目は、「NHKテレビ実験放送『沖縄舞踊』復活上演」。これは、1952年9月5日午後3時半〜4時に実験放送されたもので、山之口貘が自身の作品をもとにみずから出演し、琉球舞踊を紹介していくという番組だったらしい。今回は完全な再現というわけでなく、沖縄の将来を憂う貘という視点で、幸喜良秀さん(沖縄演劇界の重鎮)が演出して再構成。歌と演奏は伊波貞子さん、伊波久美子さん(フォーシスターズ)ほかで、舞踊は、當銘由亮さん、比嘉いずみさんほか。また、貘役に小波津隆さん。美しい琉球舞踊とともに「琉球よ沖縄よ今度はどこへ行くというのだ」という貘の言葉が重く心に響く舞台だった。 なお、この録画は今後数回に分けて沖縄ローカルの番組で放送するらしい。NHK-BSでもダイジェストで放送の予定。
Posted by nonkar at 14:30
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2003年04月27日伊波緑 in 浦添GROOVE4/26、浦添GROOVEで伊波緑さんのライヴ。スタート予定時間を30分近く過ぎた頃、「お待たせしてすいません」と小柄な伊波さんがステージ登場。 1.終わりの季節 アンコール1.はらりはらり 若干ミスタッチもあり、ステージ慣れしていない印象を受けたが、その歌の世界は唯一無二。弾けるピアノの音と、独特の伊波さんの歌声によって、くっきりとした情景が次々と広がっていく。楽しくもあり、切なくもあり、おかしくもあり、悲しくもあり...。その揺らぎのなかに身を任せていたら、あっという間に時間が過ぎてしまった。 なお、伊波さんは5/2に東京吉祥寺のMANDALA-2でライヴがあるので、関東近辺のひとは是非。たぶん、これ以外はしばらく東京ではライヴないはず。 GROOVEはソークワクチンのホームグラウンドということで、マスターに話を聞くと、マスターもいまイチオシとキッパリ。そして、もうひと組のオススメが「ピッピ隊」とのこと。そういえば、GET HAPPY RECORDSでも薦められたなあ。く〜、ライヴ見たい!
Posted by nonkar at 11:40
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演劇空間大地「AirCity」 in 浦添アトリエ4/26、演劇空間「大地」の公演を見に、浦添にあるアトリエへ。今回の「Air City」は、シリーズ「カリブstory」の3作目とのこと。 以前から沖縄の現代演劇シーンを見たい見たいと思っていたものの、いつも滞在日程が公演日と合わず悔しい思いをしていたので、今回はハードスケジュールを組んで観劇。 初日だったがお客さんは満員。広いアトリエに組まれた舞台は、シンプルに見えるが、よく整理され考えぬかれた設計。脚本は、シリーズのなかの一話ということもあってか、やや説明的でメリハリに欠ける印象。しかし、4人の出演者だけで、SF仕立ての壮大な背景をもつ物語をしっかりと見せてくれた。ラストシーンで涙を流す観客も。このシリーズは次回の4作目が終章とのこと。 脚本・演出:照屋京子 ちなみに矢野憲治さんが効果音担当。観劇後は、伊波緑さんのライヴ(浦添GROOVE)に直行。
Posted by nonkar at 10:30
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神谷千尋 in 具志川ジャスコ4/26、午後3時から具志川ジャスコで神谷千尋さんのインストアライヴ。きょうは3時と5時の2回公演で、3時の回を見る。 1曲目「さがり花」を歌ってご挨拶。 2曲目は「わらび時分」。 続いて「空よ海よ花よ太陽よ」。 次はしゃかりのカバー曲「ねがい」。 そして最後の曲「美童しまうた」。 構成は東京銀座わしたインストアとほぼ同じ。多数の買い物客でざわめきが絶えないジャスコ店内だったが、神谷さんの伸びやかな声が広いフロアによく響き渡っていた。特に今回感じたのは、低音、高音それぞれに味がある声質の素晴らしさ。これは一気にブレイクしそうな予感。
Posted by nonkar at 09:51
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2003年04月26日しゃかり in コザClub Pati4/25、コザのClub Patiでしゃかりのライヴ。「旅の花」と題したライヴツアー、今夜は沖縄第一弾ということで4ヶ月ぶりというバンドバージョンで登場。 ライヴ幕開けは、千秋さんのアカペラ(歌舞劇「南海のムリカ星」のオリジナル挿入歌)。もう、しょっぱなから千秋さんの伸びやかで透き通ったナマの声に震えてしまう。そして「願い」「」。「Patiはコーラスをやっていたディアマンテスのホームグラウンドということで、とっても楽しみにしていました。しゃかりとしてPatiでやるのは2回目です」。サポートはkey新垣雄(マザーアース)、bs西原英生、dr平良潤。 続いて「天川」「新しい私」「見上げれば」。そして一部ラストの曲は、千秋さんが役者に初挑戦し、かんなりさんが曲を担当したという歌舞劇「南海のムリカ星」の挿入歌「南海の群星」。これは夏に出るアルバムに収録するとのこと。 第二部は、しゃかりのレギュラーメンバーでスタート(新垣さん含む)。「ある人が調べてくれたんですが、しゃかりの歌全24曲のなかで、空という言葉が17曲34回、風が9曲中30回、月が8曲中18回出てきます。」ということで、月をテーマとした「きっと」。 ここで、CDを2枚紹介。一枚目は、新垣さんとかんなりさんが作ったCD「珊瑚抄」の第二弾「珊瑚抄2」。6/4にリリース予定で、先週レコーディングが終わったばかりとのこと。二枚目は、しゃかりと千秋さんのソロで参加したコンピレーションアルバム「琉球詩歌」。このなかで千秋さんはローリーの「特別な夏」「芭蕉布」が特にお気に入りとのこと。その「琉球詩歌」に収録された「永遠に響かせたなら」と「童神」(古謝美佐子さんのカバー、男性陣がコーラス)を続けて。 ここからバンドスタイルに戻り、スペシャルゲストとしてバイオリンの與那嶺理香さんを呼ぶ。新垣さんと與那嶺さんとで組んでいるユニットが「マザーアース」ということで、バンドも含めて2曲を演奏。 続いてしゃかりメドレー。「さらさら」「月のしずく」「」。歌い終わって千秋さん「気持ちイイ〜ッ!」。 次の「心の声」は、「言葉ではできなくても歌では私の心のうちを伝えられる」と思って出来た歌とのこと。「一緒に歌ってほしい」と千秋さんがリードをとって会場全員で大合唱。ラストは「歩き出してみたら」。 少しおいてアンコール。「よくライヴにクライアントの人が来ることがあるので、あ、盛り上がってるなと思ってもらうとお仕事も来るので(笑)、っていうのは冗談....半分ですが(笑)、皆さんに振り付けを用意しました。」ということで会場一体となって「風とともに」。続いてバラード「願い」でしっとりとシメ。 しかし、拍手と声援は止まず、ダブルアンコール。これは、メンバーも予想外だったらしく、準備不足でバンドでできる曲がない(前日4ヶ月ぶりに練習したらしい)とのことで、アンケートでも好評という「さらさら」と、「心の声」をもう一度。「これからも、みんなが元気になれる歌を作っていきたいと思います」。 今回は、後半バイオリンも加わって音の厚いライヴになったが、メンバーそれぞれの出す音がバランスよく出ていて、面白く聴かせてくれた。もちろん千秋さんの声も他の楽器に負けず、ときにはマイクなしで歌ってる場面もあって、改めてその声のチカラに感動。全然関係ないけど、勝さんは俳優の宇梶剛士に似てるな〜とふと思ったりして。
Posted by nonkar at 10:47
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2003年04月25日笹野みちる、ソークワクチン in 吉祥寺MANDA-LA24/24、月イチでやっている笹野みちるさんの企画ライブ「みちる庵」に、沖縄在住3人組のソークワクチンがゲスト出演。前々からかなり楽しみにしていのだが、期待通りの大盛り上がりとなった。 カリスマ的な人気をもつ笹野さん(元「東京少年」、現「京都町内会バンド」)だけに、会場はギュウギュウの満員。その笹野さんのユニット「3億円」(ホッピー神山さんら)のオープニングアクトのあと、いよいよソークワクチン登場! セッティングのあいだ、笹野さんがつなぐ。「はるばる沖縄から来てくれました。きょうは東京在住沖縄人の75%が来てます(笑)。メンバーは、たまちゃん、めぐみちゃん、めぐみちゃんのお姉さん。たまちゃんは、たま(バンドの)が好きだからだそうです。CDのプロデューサーはホッピー神山さん。ホッピーさんが、いいよいいよ、っていうんで聴いたら、5秒で感動しました。声のエネルギーがむちゃくちゃ高いです。琉球シャーマンです。」 準備オーケーということでご挨拶「はじめまして、1曲目はサブレツアーです。」と始めるも、イントロで「ちがう!」とストップ。その瞬間偶然にも後ろの壁に貼ってあった紙がはがれ観客大ウケ(本人達は気付いてなかったよう)。この神がかり的ハプニングが余計に観客の期待を盛り上げる。 再スタートしての「サブレツアー」で、まず観客を驚かせたのが、お姉さんのナゾの踊り。そして他のふたりが歌(叫び?)担当で、ときどきたまさんがMTRをいじったり、めぐみさんがキーボードの鍵盤を押さえたりという不思議な演奏スタイル。MCはたまさん担当。テンションの低い、素のままなトークが逆にオモシロイ。 続く「サントメプリンシペ in アボガド」では、めぐみさんのマジカルボイスに圧倒され、タダモノではない彼女らのパフォーマンスに会場もますます騒然。リフレインする意味不明なフレーズが妙に心地よい。 次の「デンファーレ」では、「この歌をやるときは、いつもケーキを配ってます。(東京で)ケーキ探すの大変だったね」。そして演奏中お姉さんが踊りながら3箱のケーキを配り歩く。演奏後お姉さんが「空き箱はあとでお返しくださーい」。ドテッ。ん〜いちいち会場ウケてます。 続く「グレープフルーツ」のあと、めぐみさんと、たまさんが意味不明な声の応酬。それに圧倒されていると、「はい、チューニングオッケーです」(たまさん)。チューニングだったのかよ!いや、でもメチャクチャやってるようでいて、じつはハモリがしっかりしてるのが、重要なポイントかも。 曲はほかに「夜の窓」、「マルチーズワールド」、「サッカリン」、「ムッシュヒーホー」(食べても食べてもものたりない!)、新曲の「ホー(仮)」、そしてラスト「ウクサディ」。面白すぎてあっという間のステージ。会場もどっぷりとソークワクチン・ワールドにハマってしまっていて大拍手だった。 ここで笹野さんが登場。「いや、もうおネエさん泣きました。あんたら女子校やろ!あ、商業高校か、やっぱりな〜。高校やり直して同じクラスになりたいわ!一緒に1曲やろうな」ということで、京都町内会バンドの歌「ホピの犬」を一緒に。もともとこの曲は幻想的だが、ソークワクチンのコーラスでより幽玄な世界へと誘う。これはハマりすぎ!「この歌をこんなに正しく解釈してくれたひとは初めて。これでもう一度レコーディングやり直したいです(笑)」という笹野さんの言葉、かなり本気とみた。 続いて笹野さん(3億円)のステージ。「ハイリ・ハイリ・レホ」「涙色の海へ」(東京少年より)、新曲のポエトリーリーディング?、「おかげさまです」(いい歌だな〜これ)、「愛に迷ってる人へ」(京都町内会バンドより)。笹野さん、かっこええな〜。追っかけしたくなるファンの気持ちわかるわ。 アンコールでは、再びソークワクチンも呼んでビートルズの「Cry Baby Cry」をカバー。これはソークワクチンのリクエストとのこと。笹野さんが「帰ったらオリジナル聴いてな。全然違う曲やから(笑)」という通り、かなりラジカルなアレンジ。最後は「頭がどっか行っちゃった」。 いや、もう、すごいもの見せてもらったという感じ。今度はゲストにちえみジョーンズを呼んでほしい(以前も一緒にやったけど見れんかったので)。ちなみに会場には中川五郎さんの姿も。
Posted by nonkar at 01:01
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2003年04月21日神谷千尋 in 銀座わした4/20、午後3時より銀座わしたショップで神谷千尋さんのインストアライヴ。しっかり者との評判どおり、店内の狭いステージをぐるりと囲んだギャラリー相手の立ち居振る舞いは、さすがにベテラン級だった。 30分ほどのステージということで、曲目は「わらび時分」「空よ海よ花よ太陽よ」「ねがい」「美童しまうた」など、自分で三線や指笛も入れて全6曲。伸びやかで安定した声にほれぼれ。「沖縄生まれの沖縄育ち。3歳のときから唄っています」「今後、東京でライブをするときはどうぞ来てください」。1週間ほど東京に滞在すると前日の古謝さんのコンサートで語っていたので、今週はプロモ活動で大忙しといった感じ。 店内の八重山特産物コーナーに泡波(波照間島の幻の名酒)発見!と思ったら、ディスプレイ用の非売品だった。当り前か。あと、CDコーナーに伊波緑さんの「drive」が多めに置いてあったのにちょっとびっくり。
Posted by nonkar at 02:10
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2003年04月20日古謝美佐子 in 世田谷パブリックシアター4/19、古謝さんの唄会。やっぱり泣かされてしまった...。 会場は昨日(奄美フェス)と同じ世田谷パブリックシアター。最近はりぃみぃー(夏川りみ)とのジョイントコンサートが多かったが、今日は東京では1年ぶりとなるソロの唄会。冒頭のMCで、佐原さん(key, gt)が「3時間やりますがいいですか」と脅しをかける(笑)が、会場はもちろん大拍手。古謝さんは「お尻が痛くなったらロビーで屈伸運動してきてください」とアドバイス(?)。 前半は、新曲の「花影(はなかじ)」も良かったが、面白かったのが3種類の三線の聴き比べ。普通の三線とともに古謝さんの横に並んでいるのは、「ウッド三線」と「落下傘バァーイ(落下傘張り三線)」。「ウッド三線」は、オール木製で、ヘビ皮に見える鼓の部分も木製というのがオドロキ。ちょっと乾いた音色が特徴で、戦争直後によく使われていたカンカラ三線に近い音が出せるので、その頃の唄を唄うときに使うそうだ。また、「落下傘バァーイ」は鼓の部分が迷彩色で、その名の通り米軍の落下傘を利用したもの。古謝さんが子供のときにはよくあったそうだがいまはほとんど見ないとのこと。どちらの三線も宜野座の屋良三味線店で作っているそうだ。 その三線を使いわけて唄ったのは「南洋小唄」と「PW無情」。PWとは、Prisoner of War=戦争捕虜のことで当時捕虜になった人の背中には「PW」と大きく書かれていたらしい。うらみしゃや〜うちな〜、という出だしがハッとさせる。続いての「二見情話」は、思いがけず聴くことが出来て、じ〜ん。その次の「屋嘉節」の屋嘉は、戦争捕虜収容所があったところ。...と、戦争を想う唄が続く。 古謝さんは嘉手納基地のすぐ近くに家があり、小学4年生のときB52が墜落したときのことをよく覚えているそうだ。それと同じくらい911テロ直後も大変で、兵隊が銃を構えて身を乗り出しているヘリが、サーチライトを光らせながら四六時中飛び回っていたとのこと。 続く「黒い雨」は桜川唯丸さんのカバー(作詞作曲は佐原さん)。後半ラストの唄「やっちー(お兄さん)」は、伊波貞子さんの持ち唄。伊波さんが幼少の頃、南洋から戻る船が遭難し、母親が伊波さんの髪を引っ張ってくれて助かったそうだが、お兄さんはそのとき亡くなったのだそう。 後半は、唄で八重山巡りを楽しむ趣向で、宮古の「なりやまあやぐ」や、西表祖内の「まるまぶんさん」、与那国の「与那国ションカネ」「与那国猫小」などなど。 後半最後はおまちかね、すでにメジャー5組にカバーされているという「童神」と、5年前に亡くなった母を想ってできた「天架ける橋」。父親は古謝さんが4歳のときに亡くなっていて、夢を見ることもなかったが、先日小浜島に泊まったときに初めて父の夢を見たのだそう。「祈れば届くんだなと思いました。母への想い、父への想いを胸に唄っていこうと思います」。 アンコールでは、客席にいた桑江知子さん(もうお約束?)と、いずみさんを呼び出し、さらに3階席にいた神谷千尋さん、内里美香さんも緊急招集して、にぎやかに「安里屋ユンタ」。これで終わりかなと油断していたら、このあとの「家路」でしんみり泣かされる。古謝さんの幼なじみ9人のうち、一番の親友がいま闘病中とのことで、古謝さんも涙。 終演後はCD即売サイン会があり長蛇の列。そういえば、そろそろ新アルバムが発表されてもいい頃かと。予想としては今年後半? あと、古謝さんの話では、いま「そら」のふたりが三線を習いに来たり、Nachuraとも交流があるそうで、本当にみんなのお母さんなんだな〜と思ったりして。地元沖縄でのワンマンは滅多にないもののの、いろんなライヴに飛び入り参加している話もよく聞くし、そこがなんだか古謝さんらしくて愉快かも。(5/4那覇でのRYOEIさんのインストアライブにもゲスト出演予定らしい。)
Posted by nonkar at 01:17
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2003年04月19日奄美フェスティバル in 世田谷パブリックシアター4/18、うちから1分の世田谷パブリックシアターで奄美フェスティバル。出演は、築地俊造、川畑先民、 当原ミツヨ、森田照史、松山美枝子、貴島康男。前回は若手中心だったが、今回はベテランの唄者ばかりでかなり渋い。 じつは直前までどうしようか迷っていたのだが(だって5,500円って高すぎ!)、こんな近くで見られる機会を逃すこともできず、まんまと仕掛け人の戦略にハマってしまう。 冒頭は築地俊造さんのご挨拶。「奄美にいると身近に感じすぎて大事なものを忘れてしまう。本土から仕掛けてもらって、シマの人が大事なものに気づくきっかけになれば」。 一番手として登場したのは貴島さん。ん〜オトコマエかつスバラシイ声質。横の席にいた奄美出身らしいお爺さんも、ホ〜ッと感嘆の声。「朝花節」「行きょうれ節(?)」「嘉徳なべ加那節」「ヨイスラ節」。お囃子は当原ミツヨさん。「ヨイスラ節」は師匠の坪山豊さんに唯一ほめられた唄とのこと。 次は上品でやさしそうなお姉さんの松山美枝子さん。三線を築地俊造さんが担当。「(東京の人に)白さでは負けますが、あたたかい風を持って参りました」。演目は「糸繰り節」「らんかん橋節」「請くま慢女節」などで、声もあたたかくやさしい。途中で貴島さんが太鼓役で登場。 川畑先民さんは沖永良部出身&在住。演目は「長雲節」「いちきゃ節」「石ん頂」「サイサイ節」。音は奄美というより琉球系で声が低い。三線の弦も沖縄のものを使うとのこと。またまた途中で貴島さんが太鼓で登場。 森田照史さんは、東京で三線教室を開いているお師匠さん。「このような舞台は久しぶり。川畑さんの唄を楽しみにしていました」。お囃子は当原ミツヨさんで、「正月ぎん」「諸鈍長浜」「徳ぬさみ岳」「あまぐるみ」。今度は貴島さんが最初の唄で参加。森田さんのキツイ突っ込みに貴島さん苦笑い。 続いて当原ミツヨさん。立つ位置が入れかわって、森田さんが三線とお囃子。「はる加那節(?)」「芦花部一番節」「長雲節」「やちゃ坊」「豊年節」。ん〜、よく通るつややかな声に圧倒される。貴島さんはまたまた豊年節で参加(パーフェクトまであとひとり!)。 トリはやっぱり築地さん。お囃子は松山さん。「わたしのおふくろが22日で百歳を迎えます」。お〜っと客席拍手。「大ボケしてますが、私のことは忘れていません。親にとってはいくつになっても息子です」。演目は「くるだんど節」「しゅんかね節」「こうき節」。そして築地さんが民謡大賞をとった「まんこい」。「民謡大賞を取ったためにすっかり人生が狂いました(笑)。いまごろ商売人だったはず」。続いて、貴島さんを呼んで(やはりパーフェクト!)、にぎやかに「ワイド節」。ちょっと間違ったらしく「トチってもわからないのがシマウタの良さです(笑)」。 最後は、出演者全員ステージに集合して六調でシメ。パーフェクト達成の貴島さんいわく「はい、康男の太鼓コンサートでした!」。客席大ウケ。続けていわく「ちなみに時間の関係でアンコールはありません」。ドテッ。 で、結局、見に来て良かったとは思うんだけど、ひとり4〜5曲ずつというのは物足りない。毎月入れ替わりで2組ぐらいづつ呼んでシリーズ化したほうが企画としては面白いと思うんだけどな〜。チケットも3,000円台ならなんとか。
Posted by nonkar at 00:10
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2003年04月07日Kiroro in 渋谷公会堂4/6、きょうはKiroroのコンサート。待ちに待った、...のはずがすっかり忘れて夕方まで爆睡。さて髪でも切ってこようかなと起きあがってふとカレンダーを見ると「4/6 kiroro」の文字。げげ!あわてふためいて、ボサボサ髪のまま渋谷公会堂へと急ぎ、なんとかギリギリセーフ! 今回は最新アルバム「Four Leaves Clover」の曲が中心の構成。ステージ上のふたりはとっても楽しそう。特に千春はアップテンポの曲ではぴょんぴょん飛びはねるわ、くるくるまわるわで、歌うヨロコビを全身であらわす。前半は、「A song of love」「長い間」「ひまわり」「くもりのち晴れ」「ひとつぶの涙」など。 中盤、「愛さない」のあとに千春がステージからはけ、唐突に綾乃コーナーがスタート。ソロでセンターに立ち「去りゆく日々」を歌うが、これがハッとするほどいい!切ない綾乃の声に予想外にじ〜んとさせられる。続いてバックバンドと一緒に「ジェシカ」(インストゥルメンタル)。一転して激しくスィングする綾乃のピアノがこれまたいい。 おなじみちゅらさんのテーマ曲「Best Friend」の前には、前奏のようにちょっとだけ「ちんぬくじゅうしい」(歌なし)をピアノ(綾乃)と三線(重実徹)で。続く「未来へ」は、千春ののびやかでやわらかな声が会場を満たし、千春の復活を強く印象づけるスバラシイ仕上がり。 MCは、いつものように珍問答炸裂。綾乃「雨、明日すごかったね〜」、千春「昨日でしょ!!」。「最近、綾乃は新宿ルミネで吉本新喜劇を見てきたんだよね、どんなだった?」「うん…、えーと…(綾乃いっぱいいっぱい)」「さっき、楽屋で話してたでしょ!」「あ〜!」(結局「まていっ!」というギャグが気に入ったということが長い時間かかってわかった)。ほかには千春が高速道路をひとりで運転中にパーキングエリアでヒッチハイカーを乗せて、あとで周囲の人から「あぶない」と怒られた話など(千春いわく「沖縄までっていうボードを持ってたので乗せてしまった」とのこと)。変なことを言ってしまうたびにテレまくりのふたりに、客席からは「かわいい〜」の声多数。 また、アルソア化粧品の洗顔石鹸のイメージタレントに抜擢されたそうで、「この石鹸、黒いんだけどすごい落ちるんだよね」「黒かったのが肌色になって(?!)さらに白くなった〜」「沖縄の友達にもすすめたいねー」(おいおい...)。今後、雑誌広告などに出るそうな。 後半は「ちょきん」「ランナー」「約束」などアップテンポ調な曲を連続で。千春は二の腕をぷるんぷるん(本人談)させて、ステージをはねまわる。曲の合間では何度も「ありがと〜」を連発。「もう、うれしいさー」。 アンコールはデビュー前に作った思い出深い曲「3人の写真」。歌う前に千春が親しい友達のことやお客さんへの感謝の言葉などを話していると、静かにバックでピアノが流れだし、「だめ、泣いちゃうでしょ!(振り返って)あー、綾乃泣いてる!」。そして「ツアーが終わるまで泣かない!」とグッと気合いを入れて歌い出すが、スモークが流れ出したところで涙で声がつまってしまう。「(スモーク)出るって聞いてないよ!もー」。 そして本日ラストは「月の夜」。歌う前にスペシャルゲストの紹介。なんとそれは「3人の写真」の親友、愛美(まーみー)さん。彼女もいれてみんなで車座になり、沖縄の毛遊びのよう。ひとりひとり順に真ん中のマイクに近寄り、ピアニカ(綾乃)、木琴、ギターなどを演奏。ちゅっちゅらちゅらら♪と千春が紙吹雪をまいたり楽しそう。 こうして終始あたたかい雰囲気に包まれてコンサート終了。私の横に座っていた女性二人組は「もらい泣きしちゃった〜」と話していた。昨年の読谷村でのアコースティックコンサートで活動を再開したKiroro。これからはあまりハードなスケジュールを組まず、ゆっくりと曲作りをしてもらいたいなーと願う。ちなみに今回のツアーはこれからが後半戦で、6/1の沖縄コンベンションが最終ライヴとなる予定(4ヶ月間けっこうハードだよなー)。
Posted by nonkar at 12:47
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2003年04月05日navy & ivory in 渋谷7th floor4/4、この日は大塚利恵、拝郷メイコ、navy&ivoryと3本のライヴが重なってしまい、悩んだ末にレコ発ワンマンライヴということでnavy&ivoryを選択する。会場は前回と同じ渋谷7th floor。 1曲目の「Girlfriend」のあと、おなじみユニゾンでのご挨拶。「きょうは来ていただきありがとうございました!」。おー、今回はぴったり。よくできました(はなまる)。次は代表曲「指輪」。なんとこの歌を作るきっかけとなったご夫婦が会場にいらっしゃっているということでご紹介。以前、吾郷氏がバイトをしていた会社の上司とのこと。「まだ(仲は)大丈夫ですか?」と吾郷氏問題発言(笑)。 今回特に印象に残った曲が「流星群」。大半の曲では少年っぽい純な心の持ち主がモチーフなのだが、これはちょっとオトナな内容。愛することに疲れ、愛される安らぎに逃げたという、女性から見ればヒドイ男の歌なんだけど、なんか身につまされるんだよなあ。けっこうお気に入り。 ライブの中盤では吾郷氏のピアノ弾き語りソロも披露。その歌のあと、花束をもってステージに戻る下地氏。「ぼくへの花束?」と吾郷氏が聞くと、「いや、違います(笑)」。実は、同じ宮古島出身の友達が会場に来てて、その彼にたったいまもらったそうだ。高校卒業後、一緒に上京してきた友達の多くは宮古に帰ってしまい、まだ東京にいるのはほんの数人らしい。 そのほか「失恋当日」「アシタキミニアエルカラ」「最愛」など。作詞作曲が得意な吾郷氏と、表現力あるボーカルの下地氏、この二人のコンビネーションが今後も続く限り、まだまだ名曲が生まれそうで楽しみ。ただしMCでのギャグはまだ開発の余地ありか(笑)。きょうも常連客から鋭いダメ出しが! なお、今回めでたく発売となったCD「アカイイト」はタワレコや新星堂がみつけやすいかも。ちなみに渋谷タワレコでは売り切れだった。
Posted by nonkar at 02:36
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2003年04月01日ローリー in コザMOD'S3/30、きょうはハードスケジュール。朝、第一便の船で西表島上原を発ち、石垣経由で昼頃に波照間島到着。ここで音楽食堂パナヌファを訪ね、夕方の便で再び石垣港に戻り、タクシーで空港に急いで、最終便で那覇空港まで。さらに空港からバスに乗って1時間、コザの常宿グレイスホテルに荷物を置いてMOD'Sへと走る。店内にはいると同時に、楽屋から出てきたローリーさんとハチ合わせ。ふ〜ぅ、本スタート22時というヨミがあたってギリギリセーフ! 今回はバースデイライヴということもあり、お客さんも大勢でニギヤカ。「二日酔いのホリデー」(なんちゃってフランスバージョン?!)でライヴスタート。おー、今日はアコギ弾き語りの完全ソロ!しびれるなー。 「特別な夏」「Oh!シンディ」とお気に入りの歌が続いたあと、「my little town」。やさしく静かであたたかく、そして悲しみをたたえた情景が目の前に浮かび上がり、目頭が熱くなる。そして前半のラストは「最後の奇蹟」。 後半の曲はブルースの神様サム・クックのカバーでスタート。続いて「この町はいい町だよ」など。ふと気づくと後ろから花束とバースデイケーキが運ばれ、ローリーがろうそくの火を消す。ろうそくの本数がなんだか少なかったと思うのは気のせいとして(笑)、みんなでハッピーバースデイ、ローリーと合唱。そしてローリーは今日楽屋で作ったばかりという歌を披露する。「ハッピーバースデイ、今夜だけはほめてあげたい...」という詞が印象に残る歌だった。 MCでローリーからCDの告知。ひとつは佐渡山豊氏とスタジオ録音した限定盤CD。もうひとつは、3rd Wave制作のオムニバスCDで、ワルツによる「芭蕉布」と、ローリーの「特別の夏」が収録されているそうだ(「琉球詩歌」4/23発売)。 後半ラストは「週末はA&Wで」。もちろんアンコールの大拍手でローリー再登場!ギターをGRETSH製エレキに持ち替えて、さあ本番はこれからって感じか。このあと、怒濤の連続アンコールの嵐が!「うちの娘はやれません」「銀座カンカン娘」「ボニーとクライド」「聖職」「まぶやー」などなど、ビートルズやローリングストーンズも飛び出して、最後は「Love & Peace! No War!」と叫んでついに終了。ほ〜っと、しばらく呆然というか余韻に浸る。ふと時計を見ると1時近く。3連続アンコール3時間近くの熱いステージに大・満・足!
Posted by nonkar at 08:36
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2003年03月31日佐渡山豊 in 西表島上原集会所3/29夜、西表島上原で佐渡山豊さんのライヴ。今回は入場料500円で高校生以下は無料!会場は港のすぐそばにある多目的集会所。陽が落ちた頃から、徐々にお客さんが集まりはじめる。 この時期、西表島の各集落では引越や自治会の総会があったりして忙しいようだが、それでも50名以上のお客さんが集まった。高校生以下無料ということもあり、小学生からおばあちゃんまで幅広い客層。なかには、たまたま関西から旅行に来ていて、ついさっき宿でライヴを知り駆けつけたひとも。 「優しい風」でライヴスタート。2曲目の「アラスカ」のあと、歌詞のなかに出てくる佐渡山さんの娘、桃子さんの話題。「娘のほうがしっかりしてまして、いまでは娘が我が家の代表取締役、私は代表戸締まり役...」。 続いて「芦屋無頼」「十九の春」「海どろぼう」「風に吹かれて」「Rambling Man」「紙の上」等と続く。中盤で久しぶりにナマで聴く「行雲流水」。今回西表島に来て感じるものがあり、急に歌いたくなったそうだ。 「ひまわり」では、歌う前に「この歌は心臓に悪くて、以前老人ホームで歌ったときは(...自粛)、でも上原のひとは心臓が強いから大丈夫ですね」。その激しい歌の後は、一変して静かで甘いラブソング「おいでよボクのベッドに」。このあたりの対照的な構成が面白い。 そのほか、「生きているから」「Japan Crisis」「Be堕天使」など。終盤は「No More Rain」、そしてラストの「ドュチュイムニイ」。今回の「ドュチュイムニイ」は、いつにもまして長い!いつもなら、途中でお客に歌ってもらったりと遊びの部分もはいるのだが、今回はただひたすらスタンダードに歌い続けている感じで、これもまた新鮮。だんだんとリズムが早まるとともに、より力強く紡ぎ出されてくる言葉が、じわじわと身体にしみいってくる。効くな〜。アンコールは、「しゃぼん玉」と「ナイフを捨てろよ!」。 ライブ後は集会所のなかで打ち上げ。今回の主催者ダイビングスクールプレコのIさんと佐渡山さんを囲んで談笑。同席していた元大工のAさんは、Iさんとは長いつきあいだそうだが、お互いに佐渡山ファンということを今日初めて知ったらしい。Aさんは家からLPを持ってきてサインをしてもらっていた。そんなハプニングもライブあってこそ。今後も佐渡山さんには、いろいろな場所でライブをやってほしいなあと思うのだった。
Posted by nonkar at 23:34
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2003年03月29日根間楽器 in 石垣島3/28〜31の間、沖縄八重山へ。今回のメインは佐渡山豊さんの西表島での初ライヴだが、この機会に前回(1月)果たせなかったことにチャレンジ。それはなにかというと、西表島の陸の孤島船浮(ふなうき)に渡ることと、西表島の白浜旧道のホタルを見ることと、波照間島に渡ってパナヌファのお二人に会うこと、そして石垣島の地元楽器店「根間楽器」にご挨拶に行くことの4つ(残念ながら鳩間島上陸は今回も断念)。 初日は石垣島に着いてすぐ根間楽器に直行。2代目店主の根間律(ただし)さんにご挨拶して、現在の八重山ミュージックシーンについてお話をうかがう。2月にテイチクから出たビギンのカバーアルバム2枚も、根間さんが企画の中心人物。根間さん自身もB-SHOPというバンドで参加している。最近の石垣出身の若手バンドはなかなか活発に動いてるらしい。やなわらばー、8days funciton、BUBBLEGUM、MUTO-などの情報もいろいろ教えてもらって大感謝。これらのバンド&ユニットは、3/31テレ朝系で放送の「Street Fighters@石垣」に出演するとのこと。 そのほか、お店の棚には初めて見る地元ミュージシャンのCDがワンサカで圧倒される。元コンディショングリーンの神鬼(シンキ)さんのCD「神鬼芸術」も初めて知った。また、今年1月に復刻CD「チバリヨー!」を出した川門正彦さんは根間楽器の目と鼻の先に住んでいるそうだ。 最終便で石垣港から西表島へ。上原航路は欠航だそうで、大原港に到着。船会社の無料送迎マイクロバスで白浜まで1時間(島を半周)。運転手のおばちゃんがとばすとばす。船酔いはしなかったのに、バス酔いになりかかる。満員だった乗客は船浦や祖内(那良伊千鳥さんの故郷)で全員降り、終点の白浜まで乗ったのは自分ひとりだけ。宿の前で降ろしてもらう。 今夜の宿の金城旅館のおかみさんはネイチャーガイドもやっていて、白浜旧道で見られるホタルならすべておまかせ。夕食後すぐに連れて行ってもらうことに。いったん「南ぬ風」(まーちゃんの実家経営のペンション)に寄ってツアー客を拾い、いよいよウォッチングポイントへ。おー、すごい!道路脇の藪に点滅するホタルの群れ。いま見れるホタルは体長5mmほどの小ささだが、意外なほどの明るさ。そのほか、ヤエヤマオオコウモリがデイゴの花の蜜を吸うため飛び回っていたりと、さすがにイリオモテは自然の宝庫。さて、明日はいよいよ船浮上陸。
Posted by nonkar at 16:02
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2003年03月28日渡辺ヒロコ in 渋谷魔多じゃり3/27、久しぶりの渡辺ヒロコさんのライヴを見に渋谷へ。場所は「魔多じゃり」という小さなBar。渡辺ヒロコさんは仙台出身だが、沖縄の事務所にスカウトされ、しばらく沖縄県内をメインに活動していたシンガーソングライター。最近は東京に移って不定期でライブをおこなっている。 今回の曲目は「変わらない恋」「ダイヤの街」「夏の日」「レインドロップ」「引き返せない」「二人の鉄則」「最大の宝物」「恋」「エンドロール」「明日のためにさようなら」「ピンクの花」など(曲名聞き間違いの可能性あり)。 お客は(私をのぞいて)全員が友人知人業界関係者のよう。知り合いばかりのためか、冒頭以外はかなりリラックスして演奏していた印象。後半は声ののびもよくキーボード(KORG製)もリズミカルで気持ちよく聴かせてくれた。 昨春CD「シアワセノイロ」を発表して以来、ほとんど活動が伝わってこなかったのだが、現在「むさしのFM」でパーソナリティをやっているとのこと。また、今後はここ「魔多じゃり」で月2回定期的にライヴをおこなっていき、加えて6月には渋谷のLIVE BARで東京初のワンマンライヴを開催する予定だそうだ。
Posted by nonkar at 15:29
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2003年03月23日Mamadin-go「新しくなる日」昨晩からつけっぱなしだったニュースを消す。こんな朝はマーマディン・ゴウ。林山の声とヴァイオリンの音色がしみる。きょうは寝ていよう...。
Posted by nonkar at 12:48
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2003年03月17日RIKKI in 吉祥寺Star Pine's Cafe3/16、吉祥寺スタパでRIKKIワンマンライヴ。 会場は3ヶ月ぶりのワンマンとあって、ぎゅうぎゅうの満員。ステージは、シマウタを現代風にRemixした曲でスタート。いつもながらのRIKKIの透き通った声と、ゆったり漂うような踊りに見とれる。特に手の動きがなんとも妖艶。おなじみの「糸繰り節」も新鮮なアレンジで聴かせる。一気に3曲やって今日初めてのご挨拶。「皆さん、3ヶ月ぶりですね。このStar Pine's Cafeでは2年ぶりでしょうか」。 今回はアルバム『シマウタTRICKLES』『蜜』『カナリア』から万遍なく曲を選んだ構成。「東崎」「掌」「月に咲く花」「初恋のいた場所」「素敵だね」「むちゃ加那」などなど、ちょっと懐かしい曲もいろいろ聴くことができた。しかし、特に驚いたのがデビュー当時の「祝(Iwaigutsu)」を歌ってくれたこと。うわー、なつかしすぎる〜と鳥肌モノ。 RIKKIのライブを初めて観たのはまだデビュー1年目の某大の大学祭。このときの観客は広い体育館にわずか20名ほど(しかもほとんど大学祭関係者)。シマウタを聴けるかなという薄い期待があったので、バックに女性ダンサー2人を従えての不思議な雰囲気のステージにはかなり面食らった記憶がある(もちろんシマウタは全然なし)。そんな当時のことを思い出しながら聴いていた。 ところで、休憩をはさんでの後半ステージの冒頭で、RIKKIが鼻をこすりながら「最近、鼻がかゆいんですよ。もし花粉症ならショックですね」と語る。奄美の自然のなかで育った自分がなるはずがないと思っていたそうで本当にイヤそう。 また、最近奄美のお母さんの店「スナック・リッキ」(笑)にファンがときどき訪ねてくるらしく、「母は大ボラふきなので聞いた話を本気にしないでくださいね」とのこと。なんのこっちゃ。今度奄美に行ったらじっくり話を聞いてこよっと。 今年は春以降に「エイジアン・ファンタジー・オーケストラ」(仙波清彦さん、金子飛鳥さんら多数の音楽家が参加)に参加してアジア諸国をまわる予定とのこと。次回のワンマンライヴはその前後になるらしい。また、まもなく3/19にシングル「からたち野道/朱鷺-トキ」(RIKKI+宮沢和史)がリリースされる。 今回のサポートメンバーは、菅原弘明(g)、鶴来正基(pf, sax)、河野道生(drs)、菊池雅晃(b)。鶴来さんがピアノにサックスにと活躍し注目を浴びていた。あと、RIKKIと菅原さんの掛け合いがなかなかビミョーで受けていた(ところで菅原弘明さんといえばFing-Tongの今後の予定はいったい?)。
Posted by nonkar at 12:59
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2003年03月16日navy & ivory in 渋谷7th floor3/15、山形で大人気のバラードユニット「navy & ivory」のライヴを見に渋谷7th floorへ。宮古島出身の下地正晃さん(ヴォーカル)と島根出身の吾郷三木生さん(キーボード)の2人組。もともと東京で活動していたが、2001年に山形ラジオでオリジナル曲「指輪」が放送されたところ大反響となり、山形の各種イベントで引っ張りだこ状態に。3/25に初の全国流通となるミニアルバムCD「アカイイト」をリリース予定で、今回はいわばレコ発(プレ?)東京凱旋ライブ。 会場は立ち見が出るほどの盛況ぶり(男女比4:6)。何年も応援してきた東京の友人知人や、山形から駆けつけたファンなどで会場に熱気が充満。オープニングアクトはクロスオーバーというユニット(女性ボーカル&男性ギター)。ブルージーかつソウルフルなボーカルが魅力的。池袋で路上ライブをしていたときに下地氏に声をかけられて知り合いになったそうだ。 そしていよいよnavy & ivoryの出番。なんだかちょっと緊張気味か。いつものようにユニゾンの挨拶「今日は来ていただきありがとうございました」で始まるが、最後の「ました」の部分がいまいちあわず照れ笑い。 曲は「NEWS」「キーホルダー」と続き、卒業の季節と言うことで「卒業写真」(ユーミン)を。吾郷氏いわく「私が作った卒業の歌もあるのに、どうしても卒業写真歌うっていうんですよ」と下地氏にツッコミ。とはいえ下地氏の情感ある声が、おなじみの「卒業写真」を新鮮な情景の浮かぶ歌に聴かせてくれてナットク。 彼らの代表曲「指輪」もやはり素晴らしい。結婚式当日に彼女に想いを語るというシチュエーションの歌で、特にラストが感動的。聴きながら涙を流すお客さん多数。かくいう私も不覚にも目頭が熱くなってしまった。 彼らの歌はいわば普段着のバラード。リアルな日常のなかの恋愛模様を描いた歌が秀逸。曲作りをほとんど担当している吾郷氏と、その歌を情感たっぷりに歌い上げる下地氏とのコンビは、なかなかイケている。歌だけでなく漫才のようなMCも聴きどころ。ハズすことも多いが(笑)。 アンコールはお客さんのリクエストで「最愛」を。ところが途中で感極まって歌えなくなってしまう下地氏。すると、応援するようにファンたちが合唱する。最後の挨拶では吾郷氏も涙声。上京して苦節10年、ついにレーベルを通しての念願のCDリリースと言うことでファンも暖かい拍手を贈っていた。次回の東京ライブは4/4に同じ7th floorにて。(ちなみに今日のライブ直前にFMチャンプラに電話出演していたらしい。今度チャンプラの比嘉さんに確かめてみよっと。)
Posted by nonkar at 22:35
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2003年03月12日伊波緑「Drive」先月ハーベストファームのNさんからいただいた伊波緑さんのMDを聴く。伊波さんは3/20にアルバム「drive」をリリースするとのこと。もっと早く聴きたかったのだが、数年前にMDプレイヤーを壊して以来、MDを聴ける環境がなかったのである。で、これを機会に新品のポータブルプレイヤーを購入。やっと伊波さんのMDが聴けた。そしてハマった! じつは伊波さんの歌を聴くのはこれが初めて。しかし1曲目からいきなりストライクゾーン。私が特に大好きなピアノ弾き語りじゃーないですか。最初に感じたのは、ちょっと少年っぽさもある声のかわいらしさ。でもそれに油断していると、ドキリとさせられるフレーズをポンポンとたたみこんでくる。ピュアな部分と達観している部分との落差が面白い。そしてピアノの弾けるような指裁きもとても小気味よい。 ハーベストファームのサイトに掲載されているインタビューによれば、本人は矢野顕子ファンだそうで、たしかにアッコちゃんが好きな人なら伊波さんの歌も気に入りそう。ピアノ1本で独特の世界を表現できる希有なアーティストと確信。5/2に吉祥寺のMANDALA2でライブがあるそうだ(あちゃー、その日は私は沖縄...)。 ところで東京のライブハウスではピアノの弾き語りはけっこう多いんだけど、沖縄ではあんまりいないような。県外からも何人か呼んで沖縄でアコースティックイベントやるのもいいかも。
Posted by nonkar at 22:09
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2003年02月18日佐渡山豊 in イガルースタジオ今回の沖縄滞在中にちょうど佐渡山さんがスタジオ録音するということで、その見学へ。場所をきくと、なんと胡屋十字路バス停前、FMチャンプラのななめ向かいとのこと。おっと、こんなとこにあったとは灯台もと暗し。1階がCD売り場で2階がスタジオとなっている。その名もイガルースタジオ。なかでは、佐渡山さん、ローリーさん、ノーリーさん(Percussion)が、和気あいあいな雰囲気でセッションの準備中。 今回の録音の目的は、5月のニューヨークライブのためのデモ音源作成。デモとはいっても真剣勝負。いつになく気合いがはいっている様子。ローリーもかなりノリノリで、間奏やエンディングのアイデアを積極的に提案。これがかなりイケている。家から父親譲りのウクレレも持参し、オモシロイ音がどんどん重なっていく。 ミキシングエンジニアはイガルースタジオの主、厚史さん。ParshaClubや、オレンジレンジなどの録音も手がけている。MacでProToolsを操るがデジタル派ではなく、アナログに並々ならぬこだわりがあるようだ。いま注目のバンドは「零戦」だそうで、新CDのマスターもほぼ完成らしい。 そしてその後4日かけて音源はついに完成。ん〜、いい感じな仕上がりに佐渡山さんも満足な様子。あまりにもデキがいいので、希望者に限定でゲリラ販売しようか検討中とのこと。さてさて。
Posted by nonkar at 21:16
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2003年02月16日古謝美佐子 in 沖縄市民会館2/15、沖縄市民会館大ホールで古謝美佐子さんのチャリティコンサート「童神の世界」。古謝さんは近年、積極的に県内の障害者施設や老人ホームを慰問してまわっているそうで、今回のコンサートは、そんな障害者施設のひとつ「ゆいの郷」のデイサービスセンター建設のためのチャリティー企画。ステージの第一部は、「ゆいの郷」「石川学院」入居者による合同太鼓演舞で、総勢約40名の迫力ある連打に、観客も惜しみない拍手を送る。 古謝さんの登場は第二部から。開口一番「はじめてだからよ〜(沖縄で大きなホールで歌うのは)。どっきんどっきん、ばっこんばっこんしてるさ〜」とお客さんを笑わす。今日のサポートは、ダンナの佐原一哉さん(key, gt)と、アルバムにも参加した弦楽4重奏の4人。さらにゲストは元ネーネーズの宮里奈美子さん&比屋根幸乃さん、若手ホープの與那覇徹さん、という豪華メンバー。 前半のクライマックスは、なんといっても初代ネーネーズ3人がそろったステージ。「永良部シュンサミ」で3人の声が会場の隅々まで充満していくこの幸福感といったらもう...。古謝さんも「(また)結成するか!」と問題発言(笑)。 続いてシークレットゲストの桑江知子さんを客席から招く。って、おいおい、私の隣の席じゃん!全然気づきませんでした。どうりで花束持ってたわけだ。桑江さんは東京から自費で駆けつけたとのこと。意外にもデビュー曲の「私のハートはストップモーション」を歌ってくれる。横で古謝さんがおどけて踊ったりしてオモシロすぎ! 次に與那覇徹さん登場。じつは彼の父と古謝さんとは兄弟弟子の関係なのだそうだ。じゃあ、徹さんは甥っ子みたいなもんか。「今回の紅白出演者のなかでは、5本の指に入るいい男だそうです」とからかう佐原さんや古謝さんをさらりとかわし、ソロで「美童しまうた」を歌う。この曲も収録した彼の妹分の神谷千尋さんのアルバムが4/16リリースとさりげなく告知。 ここで、なにやらマイク前に台を置くスタッフ。そして古謝さんが「もうこんなに大きくなりました」と呼んだのは、「童神」のモデルのお孫さん、脩也君5歳(長女絵里奈さんの長男)。手話付きで「島人ぬ宝」を歌う。「メインは手話ですから(笑)」と古謝さんがいうように、音程ははずれっぱなし(笑)。でも、最後まで同時手話つきで歌い通したのは立派。 そして、さらに高い台が用意され、登場したのは名嘉かずね(はじめ?)ちゃん4歳。民謡一家の名嘉常安さんの長女とのこと。「恋ぬ初み」を歌うが、おおー、上手!客席からも思わず拍手が!これに気をよくしたのか、ラストの「ちゃ〜すがや〜...」が無限リプレイ状態!しまいには佐原さんも演奏をやめ、アカペラになってもまだまだ歌う。いや〜、もう脱帽。将来が楽しみ。 そのほか、チーフタンズと一緒にアジアを回ったときに歌った「ポメロイ山」や、おなじみ「天架ける橋」「サーサー節」「じんとーよーワルツ」など。ソロで宮里奈美子さんは「恋ぬ花咲かしや節」、比屋根幸乃さんは「ハーリヌヨイ」。 アンコールでは客席からの要望で「童神」。アンコール前にも歌ったのだが、お客さんからのたくさんの花束を受け取るのにおおわらわだったということで、落ち着いてもう1回。やっぱり何度聴いてもイイ。泣ける。古謝さん以外これ歌っちゃダメと思ってしまうよな〜。ちなみに「ライブで同じ曲を2回歌うのは初めて」とのこと。続いて懐かしさ漂う「家路」。これもグッとくる。 そして本当に最後のフィナーレを迎える。第一部の「ゆいの郷」「石川学院」の太鼓メンバーも呼び寄せ、今日の出演者全員で「豊年音頭」を歌い踊り、最後は「花」を大合唱。始終あたたかい雰囲気に包まれたコンサートで、お客さんも大満足だったはず。それにしても、みぃこネーネー、カワイすぎです。
Posted by nonkar at 10:15
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2003年02月15日ちえみジョーンズ in 那覇くもじパレット2/14、那覇パレットくもじ前特設ステージでバレンタインライブ(無料)。出演はちえみジョーンズとしゃかり。お目当てのちえみさんは1番手で、今回はDr、Bsサポート付きのバンド編成。独特のユニセックスな声がいつもながらに魅力的。 バレンタインということで、1曲目はシアワセな甘いケーキの歌「絵に描いたシアワセ」。そっか、こんなピッタリな曲があったよな〜とひとりナットク。続けてカバー曲「ケンとメリー〜愛と風のように」。ちえみさんの声のチカラで、切なさの混じった風がひゅうっと通り過ぎていくのを感じる。続けて「ここにいるよ」「ブルー」など。「ブルー」も最近お気に入りの歌。透明なブルーのなかで、やさしく切なく漂うような感覚になる。 そんな名曲たちとのイメージギャップが激しい(?)妙な間合いのMCも健在。「バレンタイン...。あの頃はチョコあげたり楽しかったな〜。.....あ!いまも楽しいですけどね!」。ん〜、ビミョー。 2番手は、しゃかり。いつもの千秋さん、かんなりさん、まさるさんに加えて、最近ほとんど毎回サポートしてるらしい新垣かつしさん(Kb)。この新垣さんは「マザーアース」としてニューCDを先日発表しているが、実は以前ちえみさんと同時に沖縄セルラーCM曲コンテストに入賞したんだそうな。現在は県内でのCM作曲などで活躍中。 曲は「心の声」「さらさら」「月の滴」「空の風」「歩き出してみたら」など。伸びがあって開放感たっぷりの美しい歌声に聞き惚れる。さすが。去年はライブ中心だったが、今年は若干ライブを抑え、サードアルバムのリリースを目指すとのこと。そういえば最近CD出していなかったかも。ちゅらいみのマネジメントが忙しかったんだろうか。 会場は野外特設ステージということで、立ち止まって聴いていく買い物客も多かったが、それでもアーティストの実力を考えれば少なすぎてもったいない。東京のファンが知ったら泣くぞー。 帰りは、ちえみさんとキーポンさんの車で胡屋十字路まで送ってもらう。まだイガルースタジオで録音中のはずの佐渡山さんとローリーさんに会ってもらおうと案内するも、ローリーさんはすでにお帰りで残念...。
Posted by nonkar at 23:14
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2003年02月11日マリカミズキ「シマウタブンブン」奄美の島唄若手ユニット「マリカミズキ」のニューアルバムを入手。これが、すごいのなんの。企画コンセプトからしてブッ飛び。シマウタとガムランとのコラボ。なんだそりゃ!ところがこれがまた聴いてビックリ。すげー、いい!ライナーノートによれば、現地(バリ島)に行ってほとんど準備なしのセッションで野外録音したらしい。そのため、バックには虫やニワトリや犬の鳴き声が。虫はともかく犬って?! しかも吠えてる!それもまた、臨場感があってよし! それにしても、ガムランの伴奏で「糸繰り節」やるなんて誰が想像できようか。「しわ(心配)じゃー、しわじゃー」。いや、全然心配しなくてオッケーでした。でも聴いてみないとこの不思議な魅力はわからないので、必聴。ちなみにタイトルにある「ブンブン」とは、竹ガムランのアンサンブル形態「ジョゲッ・ブンブン」のことで、未婚の男女が楽しく踊るための音楽なのだそうだ。現地録音のエンジニアには、公務員エッセイストとしても有名な宮里千里氏(おっ!)。ボーカルで中孝介も参加(おおっ!)。(製作:JABARA RECORDS)
Posted by nonkar at 02:06
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2003年01月28日築地俊造、大工哲弘、RIKKI in サントリーホール1/27、赤坂サントリーホールで「島唄〜過去から未来へ歌い継ぐ〜」というイベント。出演は築地俊造さん、大工哲弘さん(てっちー!)、RIKKIさんという豪華メンバー、しかも無料!というのにひかれて雨のなか足を運ぶ。え?あの大ホールでやるの?と思っていたら実は小ホール(それでも500人近くのキャパ)。主催は総合研究大学院大学ということで、案の定、会場はなにやらお上品な雰囲気...。 前半は、文化人類学者の先生2人と出演者3人のトークセッション。テーマはひとことで言えば「世代間交流」。奄美の唄遊び(うたあしび)、沖縄の毛遊び(もうあしび)のように、老若男女が夜を徹して唄の掛け合いや踊りを楽しみ、文化を伝承している状況をモデルケースにしたいらしい。大工さんは、沖縄本島のエイサーや白保のお祭りの様子を紹介。「沖縄では、エイサーの時期に暴走族がいなくなる、ということわざがあります」と会場を笑わす。 築地さんは、現在の島唄伝承の問題点を指摘。いま奄美によくある民謡教室は、先生の唄だけに染まってしまい、各集落(シマ)ごとの唄の特徴を消してしまうおそれがあるとのこと。また、本来はその場の全員が掛け合って遊ぶ島唄が、現在は見せる側と見る側に分かれがちで、これを以前の唄遊びの形態に戻していきたい、とも語る。沖縄と違って工工四(楽譜)がない奄美民謡だからこそ、どう伝承していくかが大切ということだろう。 築地さんがいうには、本当の唄遊びを幼少時の記憶として持つ最後の世代がRIKKIの世代とのこと。そのRIKKIは、いま住んでいる東京の生活のなかで生まれる自分のシマウタを唄っていきたい、と語る。こう語るRIKKIは、いつもながら気負いのない自然体ですがすがしい。大工さんも、「そんないまのRIKKIに憧れて唄う奄美の若者も多いはず」とフォロー。 後半は、お待ちかねの民謡タイム。まずは築地俊造さんとRIKKIとで、「朝花節」「嘉徳なべ加那」「まんこい」「むちゃ加那」「糸繰り節」など。RIKKIが「島唄は、恋の唄、仕事唄、お祝いの唄と大きく分けて3種類あります」など、築地さんが調弦する間に解説。続いて大工さん登場!「ここにはシンフォニーホールがあるんで、(大工だけに)第九でもやろうかと思ったんですが」と笑わす。ところが「あ、じゃあやりましょうか」と本当に第九を三線で弾いてしまう!(しかも唄付き!)やったあとは「学者先生の前であんまり遊んではいけませんね」と反省の弁(笑)。そのあとは「でぃらぐに」「奄美小唄」と続き、「猫小(まやぐゎー)唄」では観客に「さーみゃうみゃう」とお囃子をいれさせ、堅苦しかった会場も陽気な「てっちーワールド」に引き込まれていく。 最後は「安里屋ユンタ」に続いて、築地さん、RIKKIも舞台に戻り、3人で「ワイド節」。三線と太鼓を同時に鳴らす築地さんのはなれワザに会場もどよめく(この見せ場は最後までとっておいたらしい)。「踊る人がいなかったら途中でやめますよ」と築地さんが言ったのが効いたのか、お客さん30人近くがステージにあがって踊り、シメにふさわしい盛り上がりとなった。最初は主催者側の段取りの悪さもあってどうなることかと思ったが、3人の有意義なお話と演奏が聴けて、とてもおトクなイベントだった(無料だし...、え、でもこれって税金?)。
Posted by nonkar at 12:47
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2003年01月27日太田美帆、森田照史 in 代官山クラシックス1/26、一年ぶりに太田美帆さんのライブを見に代官山へ。太田さんは以前、2人組のSus4というユニットで聖歌をベースにした心地よいハーモニーの歌を発表していた。一般的には「おじゃる丸」のエンディングテーマ「プリン賛歌」が有名。その後、ソロになってからも聖歌っぽい歌が多かったが、なんとこの一年は三線教室に通い奄美の島唄を勉強中とのこと。こりゃ聴きに行くしかないでしょう! 今回はその三線教室を主宰している森田照史さんがライブ中盤に参加。森田さんは名瀬市出身だが、ルーツは笠利町喜瀬で唄者の親戚が多く、幼少から鍛えられていたそうだ。森田さんの三線とお囃子にあわせ「正月ぎん節」「よいすら節」などを披露。高音部の響きが聖歌と島唄で通じるものがあるようだ。森田さんも単独で2曲唄う。ナマで聴くのは初めてだが声量がすごい。 後半は強烈なパーカッションのリズムにのって、みずからもトーキングドラム化したような太田さんの声が会場を満たす。モンゴルのホーミーのような倍音の響きを感じ、ちょっとびっくり。おそらく、この1年でさまざまな民族音楽を体験し、吸収できるように挑戦してきたのではないだろうか。この冒険がより豊かな実を結ぶよう期待したい。次回のライブは、2/16銀座(売切れ)、3/29表参道FABとのこと。
Posted by nonkar at 12:43
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2003年01月24日ぱにぱに in 渋谷DeSeO1/22、渋谷DeSeOで島唄デュオ「ぱにぱに」ライブ。この日は伝統楽器メインに活動しているアーティスト4組を集めたイベントで、専門学校の東放学園が企画したらしい。そのため、一応一般公開なのだが、会場は20歳前後の学生ばっかりで面食らう。出演は、ガイネ、ぱにぱに、YASKI、セ三味ストリート(出演順)。 ガイネ(♂1人)は、自作のネイティブフルートや太鼓、オリジナル楽器を使っての演奏。ナマの音の良さが出ていたが、フルートが鳴らないアクシデントや、客のノリが悪かったりして、なかなか大変そう。でも、演奏後に「良かったね」と言ってる若い子がいて安心(?)。ちなみにガイネとは、ネパールの職業歌人のことをいうそう(ひとつ賢くなった?)。 2番手は「ぱにぱに」。なつみさんとみなみさんの2人組。沖縄の衣装で登場。2人とも横浜出身なのだが、なつみさんのお母さんが宮古出身のため沖縄にハマり、三線はもう5年目で、ぱにぱにも結成後4年経つとのこと。いきなり「ちょんちょんキジムナー」ってのがイケてます。「てぃんさぐの花」では、初めてというハモリにチャレンジ。これがなかなか。もっと腹筋が強くなって声が安定すれば強力な持ちワザになるはず。いつもは京急の弘明寺、杉田あたりで活動しているらしい(昔住んでたので懐かしい)。今年の夏にCDデビュー。 YASKIは、男女4名のバンド編成。キーボード、アコーディオン、コントラバス(?)、そして三線。ボーカルのYASKIは、高校卒業前の夏に、沖縄にいる友人の祖母の家に行き、そこで三線と出会ったそうだ。いつもはギターで、三線は数曲しかやらないそうだが、今回はイベントにあわせて全て三線で演奏。ソウルフルな歌がいい感じ。ハシケンと奄美で演奏したこともあるとのこと。 オオトリは津軽三味線大道芸人の男2人組、その名も「セ三味ストリート」。前半、津軽三味線の聴き方(拍手の仕方)のレクチャーがあったりして微妙に普通っぽかったのだが、後半からは大道芸人の誇り爆発といった感じでアクロバティックなワザを次々と繰り出し、大ウケ!(ネタバレになるので詳細は書かず)きっと伝統バリバリな三味線奏者からは怒られそうだが、これぞ路上で鍛えられたある意味正統な伝承の道ではなかろうか、などと思いつつ会場を後にするのだった。ホームページもなかなか凝ってます。
Posted by nonkar at 16:19
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2003年01月23日佐渡山豊 in 北海道立文学館1/18、札幌の北海道立文学館で、佐渡山さんのCD「イタリアンブーツ」に収録の「4人のゲリラ」の詩人江原光太さんの出版記念会。題して「ふぶきの中の朗読・コンサート」。二十数年前、佐渡山さんはアイヌ民族活動家の結城庄司さんから江原さんの詩「4人のゲリラ」に曲をつけるよう依頼された。その後、結城さんは若くして亡くなり、江原さんとも音信不通だったが、2001年ついに江原さんを探し当てる。そして実現した今回の共演。会場には、江原さんの文学仲間を中心に多くのお客さんが集まった。 会の前半は、江原光太さんと矢口以文さんの自作詩朗読。詩人の矢口さんは、アメリカ文学を専門とする教授でもあり、江原さんとは詩を通して長いおつきあいとのこと。今回披露した詩は、出身地の東北なまりでつづったちょっぴりユーモラスかつシニカルな作品。江原さんも一番前の席で、ときおり笑顔になりつつ、感慨深げに聞き入っていた。 続いて、その江原さんの朗読。ご高齢のはずが、朗々と声を張り上げる姿は、いまだ闘志冷めやらずといった感じ。2年前に佐渡山さんとともにお会いしたときよりも、さらに元気になられた印象を受ける。今回出版された『北極の一角獣』(響文社刊)は、7年ぶり10冊目の詩集となるが、今回は本人による朗読CD付きというのがスゴイ。友人の彫刻家砂澤ビッキ氏(故人)についてつづった詩が個人的に興味深く、今回の朗読会で聞けたのがうれしかった。 次に佐渡山さんの登場。おそらくこの日の大半のお客さんが佐渡山初体験。その人たちを前にしての最初の歌は「石敢當」。ちょっと意外だったが、この場このときにそうさせる何かがあったのだろうと推察。山之口貘の詩に曲をつけた「紙の上」「会話」そして佐渡山版「十九の春」などが、今回のお客さんたちには(その客層を考えると)印象に残ったのではないだろうか。最後は「どぅちゅいむにぃ」に続いて、今回のきっかけとなった「四人のゲリラ」。江原さんの詩と佐渡山さんの曲との出会いの必然性に想いをめぐらす。今回の歌を聴いて、詩の印象を新たにした江原さんの読者も多かったのではないだろうか。 佐渡山さんのあと、再び江原さんと矢口さんが詩を朗読。また、詩人の戸塚美波子さんもお祝いの挨拶に立つ。滅多に人前には出ない戸塚さんなので間近で見るのは初めて。思わず緊張。同じく街にはなかなか出ないという浜益村在住の縄文造形家猪風来(いふうらい)さんも熱がこもった挨拶を江原さんに贈る。 閉会後は、狸小路の仔羊亭(詩人の忠海さんの店)に移って「佐渡山豊を囲む会」と称した打ち上げ。結城庄司さんのご子息である幸司さんと、サシで熱く語り合う(というか語られる)。幸司さんとは、7、8年前に東京で知り合ったのだが、その後札幌に移り、「アイヌ・アート・プロジェクト」というアート集団を立ち上げ、代表としてがんばっている。正直言って、東京にいた頃とは見違えるほど(失礼?)言動がしっかりしていて頼もしい。佐渡山さんの歌に強く感じるところがあったようで、今回思い切って連絡したかいがあった。再会の記念に自作の版画をいただく。最後に江原さんを囲んで佐渡山さん、幸司さん、高橋さん(響文社代表)、川平さん(沖縄出身羽幌在住流木アーティスト)、忠海さん、松尾真由美さん(詩人)、猪風来さん(縄文造形家)らそうそうたるメンバーで記念撮影。いやこりゃすげー。
Posted by nonkar at 09:09
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2003年01月16日安里勇 in 安里屋(石垣島)1/10、念願だった安里勇さん(黒島出身の唄者)のお店「安里屋」に初めて足を踏み入れる。「安里屋」は、石垣市の歓楽街、美崎町のおーりとーりアーチをくぐってちょっと歩いた場所にあった。ステージは一日2回(9時&11時)とのこと。お客さんは私のほかに地元常連客数名と本土の観光客2組(10人&2人)。9時過ぎに安里さんが舞台に登場。さすがに海人(うみんちゅ)を感じさせる精悍な顔つきと艶やかで浅黒い肌が印象的。今夜は民謡初心者の観光客にあわせた演目のようで、民謡数曲のほかは「島唄」「涙そうそう」など。定番の「安里屋ユンタ」は、その唄の由来を軽い冗談まじりで解説。大げさでない静かな語り口でやさしく面白く解説してくれる安里さんがなにげにカッコいい。私としては最後に歌ってくれた「鳩間の港」がなかなかうれしかった。お店の壁に山里勇吉さんからの開店祝いの色紙発見。泡盛2杯とステージ込みで3千円。いい気持ちで宿に戻る。
Posted by nonkar at 12:38
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2002年12月15日池田卓 in コザMOD'S12/9、西表島の陸の孤島船浮(ふなうき)出身の池田卓さんのライブ。見るのは2回目で前回もMOD'S。前回同様キーボードは石川千草さん。1曲目がいきなり「二見情話」で、おっと思ったのもつかの間、歌詞がとんでしまった(笑)。「(慣れない)沖縄民謡から始めるからこんなことになるんですね」と反省の弁。今回は(も?)眠くなるライブがテーマだそうで、しんみりする曲中心でいくとのこと。「島々清しゃ」「ちばりよ」「いらよい月夜浜」と続く。 会場には沖縄水産高校時代の先輩が来ていて、うれしそうなんだけどやりにくそう。この先輩、石川さんが出だしを2回連続ミスったときは「美人だから許す〜」「でも3回目はないからよ」と会場を笑わせ、かけ声や指笛もいれてある意味第2のサポートメンバー。全校生徒13名の舟浮小中学校を出て沖縄水産高校に入学した池田さん。きっと初めて同年代と共同生活をした高校時代の仲間はかけがえのない存在なんだろうなと想像。 来年1月2月はライブを入れず、レコーディングに専念する計画という。1stミニアルバムの表題曲「島の人よ」を超える歌を作りたいとのこと。そんなわけで、今年最後のライブとなる今回は「なりたいな総集編」を。この「なりたいな」は、シマのおばぁのぶっ飛びぶりを次々とたたみかける爆笑ソング。島唄やバラードばかりのレパートリーのなかで、唯一異彩を放ちながらも知名度バツグンの池田さんの代表曲(?)。今回も思いっきり笑わせられる。特にジュゴンネタが...おっと、これ以上は言うまい。 後半はオリジナルのバラード中心。「この島にさきたくて」「なにもいらないこの島」「島の人よ」など、八重山を想う心がストレートに伝わってくる歌が印象に残る。池田さんはライブで始終ニコニコしてて好感度高いのだが、ちょっとシリアスなバラード系ではポーカーフェイスでいってほしいな〜、と帰りに寄った宮古そば「愛」でひとりソーキと格闘しつつ思うのだった。
Posted by nonkar at 23:18
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2002年12月13日佐渡山豊プレゼンツ「トラトラトラ2002」 in ピラミッド12/8、コザのピラミッドで「トラトラトラ2002 弾を浴びた島にパンクを!」。出演は、源天 with ヨーシー、ローリー、遠藤ミチロウ、三上寛、佐渡山豊、中山ラビ、頭脳警察(出演順)。イカしたクセモノミュージシャンたちが、基地の街コザに集結!客も立ち見が出るほどの入りで、会場は開演前から熱気を帯びる。 ステージは詩人の山之口貘の肉声と佐渡山豊による詩の朗読で静かに幕を開けた。 まず一番手は源天 with ヨーシー。源天の力強い歌声があたたかく会場をつつみこむ。サングラスの奥のやさしい瞳が印象的。続いてヨーシー(瑞慶山佳誠)もオリジナル曲を披露。静かに心を奮い立たせてくれる歌「燃えろ心」がなかなかいい感じ。ヨーシーは来年から音楽活動を本格化させるそうで、今後に要注目。 次は待ってましたのローリー!赤い開襟シャツに赤いスニーカーという組み合わせが彼らしくてグッド。今回はサポートなし。MCもなくひたすらに歌い続けるローリーにしびれる。最後は「永遠の詩」。いつもながら静かな余韻が残る。 ここで本日の司会進行役、とうじ魔とうじのご挨拶。サブカル界では有名な彼だけに、もちろん単なる司会にとどまらず、さまざまな日用品を楽器にするパフォーマンスを実演。普通の糸一本でエレキのようにギュインギュイン鳴らす一弦奏法で観客の度肝を抜く。 そして、頭にバンダナを巻いた遠藤ミチロウが黄色い声に迎えられてステージに登場。「お母さんいい加減あなたのことは忘れてしまいました」から全開スタート。本土からの追っかけもいたようで、ステージ前はノリノリ。しかし大半のミチロウ初体験の客は、驚きで唖然とした表情。曲はほかに「JUST LIKE A BOY」「1999」「ガジュマル」「父よ、あなたはエラかった」「天国の扉」。途中で頭脳警察のトシが加わり、二人のユニット「ノータリンズ」に変身。これは沖縄初。ちなみに新曲「ガジュマル」は翌日沖縄でレコーディングとのこと(ノータリンズで)。 つづく三上寛でも、口を開けて硬直状態の観客多数。全身の血管がブチ切れんばかりの迫力あるプレイに、ステージ前で見ていた地元の若いニイチャンたちも「すげえ...」とショックを隠さない。これぞ身からにじみ出るホンモノのパンク!エレキがうなる!ちなみに会場には、三上寛の一番弟子という又吉究の姿が。 中山ラビは、ホットパンツに黒タイツという挑発的なファッションでいきなり客をノックダウン!「いや、こわくないですよ、私は」と自分でフォロー。凛とした瞳で一点をみすえながら淡々と歌う姿に静かにひきいられていく観客。後半、イスをステージに出し、座ると思いきや片足をのせ、ますます挑発的に。「(見えそうで)危険ですね、前の人は目を閉じて聴いてください」。奄美と縁があるそうで、奄美民謡をアレンジした歌も披露。 トリは沖縄で初プレイの頭脳警察。いきなり「銃を取れ」でフルパワー爆発。会場の熱気も最高潮!パンタの魂の叫びとトシの超絶パーカッションの圧倒的な破壊力!「歴史からとびだせ」「さようなら世界夫人よ」「軍靴の響き」「飛翔」など10曲を一気に歌いきる。アンコールでは、佐渡山を招き入れて「落ち葉のささやき」。そして今日の全出演者をステージに呼んで「悪たれ小僧」と佐渡山の「No More Rain」をひとりずつ順番にリレーで歌いフィナーレ。こうして全5時間以上の熱いステージは予定時間を1時間近くオーバーして夜10時前に終演した。 12月8日は「トラトラトラ」で有名な真珠湾攻撃の日であるとともにトラ年の佐渡山の誕生日でもある。佐渡山がこの日に親しいアーティストを集めて沖縄コザでコンサートを成功させた意義は大きい。なにより、この企画に応えて予想以上につめかけてくれた観客たちひとりひとりの存在に大きな希望を感じた1日だった。
Posted by nonkar at 09:04
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2002年12月09日下地勇 in 那覇タワーレコード12/7、国際通りオーパ内のタワーレコードで下地勇インストアライブ。直前にGET HAPPY RECORDに行っていたためギリギリ到着。店の入り口付近には、本日発売の1stアルバム「天」がズラリとディスプレイ。おお〜プッシュしてるな〜と見ていると、なんと目の前にご本人が! ステージ出演直前で待機中だったらしい。というわけで、まもなくステージ開始。 1曲目は「我達が生まり島(バンタガンマリズマ) 」。ん〜、全然意味がわからん。さすが宮古口。まわりの那覇市民にもわからないようで歌詞カードの訳と首っ引きで聞いている人も。私が唯一聞き取れたのは「国民年金」だけです(区長は国民年金を払いましょうとスピーカーで言っている、という詞の部分)。曲はほかに「おばあ」など全部で5、6曲くらいだったろうか。宮古のひとには失礼かもしれないが、なんともいえない宮古口の語感が、下地さんの安心感のある声とメロディでより増幅され不思議な魅力を発揮している感じ。 サポートはキーボード、エレキギター、ハモニカ(これがなかなかいい感じ)、の3人。下地さんはギター。
Posted by nonkar at 20:26
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2002年12月07日BLEACH、SKAYMATES、EAST WOMAN in 浜松町CLUB JUNK BOX12/6、浜松町CLUB JUNK BOXにて東京では4ヶ月ぶりのBLEACHのライヴ。対バンは4組で、出演順にロリータ18号、EAST WOMAN、BLEACH、NANANINE、SKAYMATESというラインナップ。沖縄勢は3組登場。 1番手がベテランのロリータ18号とは意外!客席から「みそじ〜」の声。もうボーカルのマサヨさんも三十路を迎えたらしい。だがテンションは上がりっぱなし。「パンク・ロックだぜ〜」という叫びはあいかわらずだ。へんてこで元気いっぱいの「大人体操」がなかなかよい。 続いては沖縄勢第1弾のEAST WOMAN。初見。なぜかメンバーの一人(メカルゴウ?)が「鼻水人」(ノーズウォーター)のTシャツ。「きょうは沖縄のバンドもたくさん出ててウレシイです」。ボーカル(メカルジン)はカツゼツがいいせいか、エレキやドラムに負けずよく声が通る。バラードっぽい歌に合いそうな声質かも。なにげにハートのいいヤツらという印象。 そして本日のお目当て、BLEACH登場!しょっぱなからスケがキレるキレる!カンナも1曲目で弦を切っちまうし、スタートから全力ダッシュ!3人(本日最少人数)なのにステージが狭い、狭すぎる。スケが何度もマイクにぶち当るわ、しまいにはぶっ倒すわで、スタッフがあわてて飛び出すこと数回。やはりこの迫力は唯一無二!突き抜けている!プログレって呼んでもいいですか?! MCはサユリ担当。「東京の寒さをナメてました。沖縄は昼間はまだ半袖です」「4ヶ月ぶりの東京ライブです。おカネがなくて...。」など。なんだか普通っぽい話が逆に面白い。話の途中でスケに同意をもとめるも、聞いちゃいねえよ(おいおい)。とにもかくにも、この奇跡的で絶妙な3人のバランスは無敵だ。そして今回改めて痛感したのが、ライヴあってこそのBLEACHということ。CDでは魅力の10分の1も伝わらない(5枚持ってるけど)。というわけで、次回の東京ライヴ決定を震えて待つ! NANANINEは、さすがに地元東京だけに女の子ファンが一番多かったか。 トリはSKAYMATE'S。メンバーはレギュラー9人。前列4人がホーンセクション。なんかこう、肩のチカラが抜けてて、自然体で楽しげでいいなあ。曲によってピアニカや三板も登場。長い東京ツアー中だそうで「すっかり東京人です。なまってますね、すいません」。いや、あやまらなくても。ンチャンチャ、ンチャンチャというスカ系のリズムと音が案外まったりしてて気持ちいい。レゲエ感たっぷりでこれぞ正統派スカといえそう。個人的には、洗練されすぎた都会派のスカパラよりもこっちのほうがスキかも。 ちなみに今回の会場のCLUB JUNK BOXは今年できたばかりで、実は新潟に本拠を持つ会社。新潟、仙台、長野に次いで、ついに東京に進出してきたハコだ。アーティストのプロモ活動もやっていて、新潟在住のシンガーソングライター高岡奈央を目下売り出し中。こういう地方在住のアーティストってつい応援したくなってしまうのだった。
Posted by nonkar at 07:25
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2002年12月05日元ちとせ in NHKホール12/4、渋谷NHKホールで元ちとせ初ワンマンコンサート「冬のハイヌミカゼ」。少し押して18時42分に暗転したステージに、背中一面に刺繍をした黒い羽織りに裸足という出で立ちで元ちとせ登場!インディーズデビュー曲「コトノハ」から始まり、アンコールを含めて全19曲を一気に歌いきった。 ステージ序盤、1曲終わるごとに客席には「ほぅ」とため息をつく声が広がる。なかには涙をふくひとも。そう、その圧倒的な唄声に4千人の観客ほとんどが1曲目から魅了されてしまっていた。決して歌詞自体は泣かせるものではないはず。にもかかわらず、ちとせの声がひびくと胸が、目頭が、じんわり熱くなってしまうのは何故だろう。 最初の4曲を歌いおわって、奄美のことばでごあいさつ。観客もやっとここで一息つけた感じ。「きょうは最後です。といっても2日しかないんですけど」と軽くお客さんを笑わす。 バックはGt、Dr、Perc、Kbを基本に、曲によって弦楽器カルテット、ブラス隊、胡弓、太鼓も登場するぜいたくさ。今回は、残念なことにライオンメリイさんのサポートはナシ。しかし、その豪華バック陣をまとめるバンマスは、なんと元ボ・ガンボス(どんと!)のKYONさん。最初、KYONさんとは気付かず、メリイさんがこのライブのために元ちとせより目立たないように髪を切ったのかと思ってしまった(んなわけないって)。 とにかく声が、特に高音域がうねりながら伸びる伸びる。マイクなしでもオッケーでは?と思うほど。CDではそれほど印象に残っていなかった歌も、ナマの迫力のせいか別モノのような輝きを感じる。今回改めてその魅力を発見した曲も少なくなかった(たとえば「37.6度」「三八月」など)。 途中のMCでは、ほほえましいエピソードをいくつか聞かせてくれる。奄美の両親をこのライブに呼んだのに「寒いからヤダ」と断られた話(本当はなにかしらの想いがあってのことと思うが)や、オーガスタ社長が芸名を「ちとせダイアモンド」にしようと最初言っていた話や、同じく社長が1stアルバムのタイトルを「あまみ越え」にしようと言っていた話などで、そんな話をしているときの表情は、歌ってるときとは一変して少女っぽくなり照れたような笑みがこぼれる。 なぜかマリンバ(木琴)の腕を披露する場面も。「録音スタジオに楽器がいっぱいあって挑戦したくなるじゃないですか。それでマリンバを選びました。私の4人しかいなかった小学校にも木琴ありました。上達するには皆さんの前でやるのがいいかなと」。で、Percの藤井珠緒さん(東京のお姉さん的存在)と二人で弾いた曲が「きょうの料理」のテーマ曲。NHKホールだから? 後半の「ハミングバード」では、「かわいい歌でしょ。またこういう歌を歌いたいのでそのときは皆さんも立ってくださいね」。そういえば、今回、観客は何曲か手拍子をしたくらいで、あまりノリもせず座ったまんまの姿勢。いや、それはむしろその唄声に圧倒されっぱなしだったというのが正解だろう。アンコールの最後の曲「この街」では、その観客もスタンディングオベーションだった。 コンサート・セット・リスト 千円で購入したパンフレットには、元ちとせの人間関係図が。ちゃんと、ライオンメリイさんも、あがた森魚さん(作家陣として)も載っていてホッとする(?)。また奄美関係ではASIVIの麓さんも。あと、我那覇美奈さんも友人として文章が。そしてなぜかガレッジセールとの対談。グラビア写真は川内倫子さん撮影なのがなかなかウレシイ。 思い起こすと、元ちとせの名を初めて知ったのは、雑誌「島唄楽園」(現在の「URUMA」)の奄美民謡大会についての記事だった。まだ高校生ながら、新人賞についで優勝を勝ちとっていた彼女の存在がとても気になっていた。RIKKIに続く有望な若手唄者の登場か、と期待した。しかしその後、美容師になるために島を出たという話を最後にほとんど情報がとだえてしまう。奄美では高校卒業後、就職や進学で本土や沖縄に渡るのが一般的。このため有望な若い唄者も島を離れてしまい、その後埋もれてしまうことが多い。元もこのまま消えてしまうのか、いや、どこかで唄との接点を持ち続けていてほしい、そう願っていた。それが突然のインディーズCD発表、そして1年足らずで一気にオリコンをかけあがるとは、この数年の空白を思うと想像もつかない展開だった。 ところで、私がよく行く美容院の店長さんが奄美出身なのだが、去年の夏ごろに元ちとせのことを話したら「ふ〜ん」という生返事で関心がまったくない様子。ところがその年末に店長が「いや〜、元ちとせっていうすごいシンガーがいるんですよ!」と言うではないか!おいおい!さらに、「実はうちの若い店員が友だちで、いつか美容院で唄ってもらおうよって話してるんですよ」(!)。そうか、美容師つながり...。思わぬ盲点。もちろん、その後一気にブレイクしてしまったため、美容院ライブは実現せず...。
Posted by nonkar at 08:52
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2002年11月28日照屋政雄 in 経堂うさぎ洞11/28、照屋政雄さんのライヴを初体験。場所は小田急線経堂駅近くのアジア無国籍料理屋(?)うさぎ洞。店内には、照屋さんが父ちゃん役で出演した映画「ホテルハイビスカス」のポスターが何枚も貼られていた(来春公開予定?)。 ライブはお祭りの唄「とぅるるんてん」からスタート。え、これって照屋さんの歌だったんだ、と初っぱなから驚く。今までてっきり島唄ゆんたくトリオ「とぅるるんてん」の自作テーマ曲だと思っていた。一度聴けば忘れない楽しい曲。次の「チョンチョンキジムナー」は、いわば照屋さんの代表曲。早くもこの2曲でお客さんのつかみはオッケーか。ニコニコ愛きょうのある笑顔と軽妙トークが天性の芸人ぶりを感じさせる。 と、ここで東京者へのサービスなのか、「安里屋ゆんた」と「芭蕉布」を披露。「ウチナーグチのほうが得意なので、こういうヤマトグチに近い唄はヘタです。間違うかも知れません」とのこと。しかし照屋さんの「芭蕉布」はどうしてどうして、意外と(失礼?)しんみり聴かせてくれる。 そしていよいよお待ちかねの沖縄大衆演芸の世界に突入。「いちでいじ(一大事)がまよ」「あちゃ(明日)からよ」「むるわからん」と、コミカルかつファンキーな唄が次々と登場。バックの太鼓(仲本興次さん)、ピアノ、マンドリン、三板の4人組も、ますます調子が出てきて盛り上がる。お店はすっかりコザの民謡酒場状態へ。 曲の合間に「ホテルハイビスカス」の裏話も飛び出す。父ちゃん役のために髪を切ったがまだはえてこない話とか、口達者な主役の穂波ちゃんの話とか、こわくてやさしい中江監督の話とか。 「小浜節」「月ぬ美しゃ」と八重山の情け唄も聴くことができた。これがまた情感があっていい感じ。最後は、お客さん全員で「しーやーぷー しーやーぷー」と振りをつけながらみるく節。おー、この歌を振り付きでやるのは寿以来かも。 というわけで満足満足。たしかに照屋さんはみいこの父ちゃん役にぴったりかも、とナットク。映画公開後ますます人気者になるに違いない。照屋さんのご長男が自主制作したというCD「うた遊び」を購入して帰る。
Posted by nonkar at 23:30
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2002年11月25日佐渡山豊 in 相模原メイプル11/24、神奈川県相模原メイプルホールで佐渡山豊「No More Rain コンサート」。当日は、雨こそ降らなかったものの、からだの芯まで凍るような寒さ。しかしコンサート会場は、沖縄からやってきた熱い男によってこの冬一番の熱波が襲った。 この日のライブは、いつにもまして「静」と「動」とが際だつ展開。たとえば「海どろぼう」は、ピチカート気味にはじいたギターの弦が、せつなく乾いた音を静かに響かせ、独特の緊張感で会場を包む。また、逆に「Be堕天使」では、その熱く哀しみあふれる詞もさることながら、全身を揺さぶってシャウトする佐渡山さんの姿に観客も息をのみ、微動だにせず凝視。これほど「静」と「動」とに大きな揺さぶりをかけてくる佐渡山さんのライブも珍しい。 アンコールを終え、いったん会場を去った佐渡山さんだったが、ここでハプニング。今回のテーマで、主催者のリクエスト曲でもある「No More Rain」がまだ歌われていない! 頭をかきかきステージに戻って歌う佐渡山さん。ん〜、「佐渡山、一生の不覚」(本人談)。ってここで書き残していいんでしょうか(>佐渡山さん)。 次回のライブは、いよいよ沖縄市ピラミッドで開催の「トラトラトラ」。現時点で、そうそうたるメンバーが決定済み。ヤマト勢は、遠藤ミチロウ、頭脳警察、中山ラビ、三上寛、そして司会のとうじ魔とうじ。迎えるウチナーは、佐渡山豊、源天、ローリー(!)。さらにDJには、琉球アンダーグラウンドのキース・ゴードンが参加。いやー、すごい。いったい、ど〜〜〜なってしまうのか(おちまさと風)!もちろん行く。
Posted by nonkar at 22:42
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2002年11月23日成底ゆう子 in 四谷天窓11/22、ライブハウス「四谷天窓」で成底ゆう子さんのライブ。成底(なりそこ)さんは、石垣島宮良出身のシンガーソングライター。都内のライブハウスを中心に精力的に活動中です。この日は、四谷天窓名物「PIANO & WOMAN」シリーズ。対バン計5組の出演者は全員女性のピアノ弾き語りです。成底さんの出番は3番目。 こういう対バン企画では、初めて聴くお客さんをどれだけ魅了できるかが勝負。その点、今回のライブは成底さんの声の伸びも絶好調で、充分アピールできたのではないでしょうか。成底さんの歌声は表情豊かで、声域も広く、特に高音域では美しく張りがあって艶やか。曲のモチーフは、海、闇、月といった大人のファンタジーを感じさせるものが多く、その声質を活かしてスケール感の大きなバラードに仕上げています。 今回の曲目は、「きっといつか」「眠り」「幻の花」「white」「深い海」「秋色は満月の恋」。このうち「幻の花」と「眠り」を収録したCD(自主制作盤)が本日発売とのことで、ライブ後に本人みずから売っていました。しかし、のんびりアンケートを書いていたら、あっという間に売り切れ。が〜ん!ショック!痛恨の一撃(しつこい)。でも、きっと新しいファンが増えたんだなってことで喜びましょう(しくしく)。今回のサポートは相馬哲也さん(g)。
Posted by nonkar at 01:58
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2002年11月21日普天間かおり in R's Art Court11/21、大久保の労音会館(R's Art Court)で普天間かおりさんのライブ。普天間かおりとして活動をスタートして5年、いよいよ先月、CD「髪なんか切ったりしない」でメジャーレーベルデビューを果たした。今回はその報告ライブといった感じ。 ステージはそのCDのカップリング曲「あくび」からスタート。最初は音響の調整がイマイチだったためか、ちょっと調子が出ていないかな?と感じたが、「いつかの空」や「CHAMP☆LOO」「花」と歌ううちに声の出がどんどん力強く、美しく、伸びやかになっていく。特に「花」(喜納昌吉)では、普天間さんのカラダがひとつの楽器になったように、その全身を揺さぶりながら歌っていて圧倒される。こんな迫力ある「花」は初めて。 普天間さんはDJ歴が長いだけに、さすがにおしゃべりも上等。今夜の話題は恋。サポートメンバーひとりひとりに初恋を告白させる普天間さん。だが、メンバーもクセモノ。ピアノの松下さん「初恋は小学三年生ですね。(おっ!)それからずっと恋をし続けています、音楽と(ドテッ)」などとはぐらかす始末。なお、普天間さん自身の初恋の相手は、近所のさとるニーニーだったそうで、通学路を一緒に歩いたエピソードなどを照れながら語る。そんな話題のときは沖縄イントネーションも全開で、なんだか自然体でいい感じ。 ライブ終盤は、「夕凪」「R329」と情感たっぷりのバラードを続けて歌い上げていく。特に「R329」は、国道329号線沿いの複雑な現実の風景を描きつつ、忘れ得ぬ沖縄への深い想いを表現した好作品。そして最後の曲は「髪なんか切ったりしない」。歌詞を変えつつ長く暖めてきたこの歌をついにCDとして形にしただけに、感慨も深いよう。アンコールでも「大好きなあなた」の次に再びカラオケバージョンでこの曲を歌っていた。 今回のライブで強く感じたのは、普天間さんの好感度の高さ。お客さんを楽しませつつも、しっかり自分の歌を歌っていきたい、もっと好きな歌を歌いたい、という気概が伝わってくる。そして、その姿勢を見て、ファンも心から応援したくなってしまうのだろう。それぞれの曲に込められた「大切なものがあるでしょう、変わらぬ愛があるでしょう」というメッセージも力強い。多くのライブを重ねながら着実にファンを獲得してきたそのプロセスは、まるで演歌(レーベルもテイチクだし)。そして今後もこのスタイルで自分の歌を届けていきたいと語る普天間さん。まだまだ彼女の歌は大きく広がっていくチカラを持っている。 今回のサポートメンバー:丸山ももたろう(g)、松下一也(p)、PONY(fl,mdl)、玉城亜弥(vl)
Posted by nonkar at 23:47
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2002年11月11日築地俊造 with RIKKI in 目白アイピット11/11東京目白アイピットで「築地俊造 with RIKKI」ライブ。もう10年以上続いていて、すっかり定期公演化しています。お客さんは満員で、年齢層高め。築地さんはかわいい赤い帽子をかぶってご登場。今回は奄美の一年の暦を紹介しながら、RIKKIとのかけあいで唄を披露していく趣向。「11月のことを奄美では、"そうり"といいます。どうして"そうり"というかは、...わかりません。アイム、ソーリー。」と、とってもオチャメな築地さん。目にものもらいができててちょっと辛そうでしたが、ステージでは常にピンと背筋が伸びた姿勢で、とても還暦過ぎてるなんて思えません。先日も南海日々文化功労賞を受賞したそうでますます活躍が期待されます。 さて、暦の話はお正月に進み、「三献(さんごん)」の話題が出ます。これは、元旦にお吸い物など3種の料理(祝膳)を各家庭で作って食べる行事のこと(らしい)。最近はきちんと作っている家は少ないそうですが、RIKKIさんの実家のある古仁屋ではまだ残っていて、元旦の明け方にたたき起こされて食べたそうです。また、築地さん(笠利出身)は、喜界島でそうめんの三献をいただき驚いた話をしてました。ちなみに、RIKKIさんは東京に出るまで、そばを食べたことがなかったとのこと。奄美ではもっぱらソーメンなんだそうな。 そんな興味深い奄美の話題をはさみながら、「こうき節」「豊年節」「いそ加那節」「かんつね節」「長菊女節」などが続きます。ステージは前半後半の2部構成。後半の最初は、RIKKIと菅原弘明氏の2人によるギターアレンジの「むちゃ加那」「海ぬささ草」(CD「シマウタTRICKLES」より)。ここでRIKKIが現在の唄に対するスタンスを語ります。奄美出身のひとだけでなく、いろんな人に聴いてもらえるように、その唄の持ち味をもっと引きだしていきたい。そんな話だったかな? もう何年も前ですが、ビクターの契約終了後、しばらく活動が伝わってこない時期があり、非常に心配していましたが、いまこうして自分の進む道をしっかりと語っているRIKKIさんを見れて本当にウレシイ。 暦の話もぐるっと一年まわり、いよいよ終盤クライマックス。「ワイド節」、そして「六調」へと。お客さんも入れ替わりステージに出て踊ります。ご高齢のかたも踊りになるとシャンとした足さばき手さばきになるのは、いつ見ても爽快。そんなこんなで今夜はお開きとなりました。次回は来春予定とのこと。
Posted by nonkar at 23:36
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2002年11月06日元ちとせチケット到着12月4日の元ちとせワンマン初コンサートのチケット、郵送で到着。会場はNHKホール。さて、席はどこらへん?と見ると、2階席の左側。ん〜、近いんだか遠いんだか微妙な位置。まあ、いつも行ってるようなライブハウスに比べれば全然遠いですが。さて、今回は元ちとせはもちろんだが、ひそかにライオンメリーさんのサポート出演を期待しているんだけど、はたして? じつは元ちとせの所属事務所オーガスタの社長さんは、元キティレコードのディレクターだそうで、かつてヴァージンVSを担当していたらしく、それで元ちとせのインディーズ盤CDにあがた森魚の曲が採用されたり、ライブサポートをライオンメリーさんがやったりしているらしい。ん〜蛇の道は蛇(意味不明)。
Posted by nonkar at 00:26
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2002年11月05日マリカミズキ in 水木土Gallery11月3日、越谷の東武線蒲生駅近くの水木土Galleryにて、奄美の若手唄者中村瑞希&吉原まりかライヴ。会場は、1階が喫茶店、2階が小さなギャラリーとなっていて、開設4年目を迎えるとのこと。今回の企画は、奄美出身で大島紬服飾研究家の森エイコさん(越谷在住)による作品展示会とジョイント。実は森さんの実家と中村瑞希さんの自宅は、同じ笠利町のご近所同士らしい。 集まったお客さんは30人ほどで、ほとんどがナマ島唄初体験の近所の主婦の方だったもよう。店主さんが最初の挨拶で「マリカミズキさんと吉原まりかさん」と紹介して場内笑(マリカミズキは二人のユニット名)。いよいよご本人登場!瑞希さんが三線を弾き、2人で唄と囃子というスタイル。マイクなしだが、瑞希さんが歌い始めるとピンと張りのある心地よい唄声が会場全体を包み込む。1曲1曲、その唄の由来や歌詞の意味を丁寧に語る(説明の紙も配られていた)。説明はほとんど瑞希さんだったが、何曲かは瑞希さんがまりかさんに振り、はにかみながら応えるまりかさん。このやりとりがほほえましく、お客さんも笑顔。「これでもまりかは昨日よりはしゃべってますね」と瑞希さん。昨日も同じ会場でライブがあったのだが、2人とも緊張してあまり話せなかったとのこと。 演目は、お決まりの「朝花節」から始まり、「こうき節」「らんかん橋」「請くま慢女節」「やちゃ坊節」「長雲節」「糸繰り節」「行きゅんにゃ加那」...と、前半後半あわせて30曲近くもあったのではないだろうか。そのレパートリーの多さに驚嘆。2人の掛け合いも聴きどころ。会場が狭いこともあって、わずか2m以内の至近距離で聴く2人の声はビンビンとカラダに響いてくる。モンゴルのホーミーや声明(しょうみょう)に通じる空気の振動。しかもマイクなし。すごいよ、これは。 なお、途中の休憩では、瑞希さんのお母さん手づくりのサーターアンダギー(奄美ではなんという?)と、まりかさんのお母さんの蒸しケーキがお客さんに配られる。ん〜、アットホーム。 ライブのシメはやはり六調。瑞希さんの早弾き全開。お客さんも見よう見まねで踊りに加わっていた(すいません、私は恥ずかしくて踊れませんでした)。ライブの後、少しだけお二人とお話ができ、丁寧なイラスト付きのサインもしてもらう(ミーハー)。瑞希さんは地元で保母さんをしているそうだが、まりかさんも現在短大で保育士を目指し、将来は奄美に戻りたいそうだ。ん〜、なんかいいなあ。私も島に生まれたかった(あ、北海道は島か?)。
Posted by nonkar at 01:54
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2002年11月03日仲宗根かほる in 宮古マティダ市民劇場10月27日沖縄4日目は、仲宗根かほるの宮古島コンサート。朝の便で那覇から宮古に飛ぶ。仲宗根さんは宮古島出身で、スタンダードジャズの若手ボーカリストとして東京で活躍中。今回は3回目の凱旋コンサート。 会場のマティダ市民劇場は、港の乗船ターミナルに隣接した大きなホール。そのホールを埋めた大勢の宮古市民を前に、堂々とジャズナンバーを歌いあげる仲宗根さん。曲目は、今年4月にリリースされた5枚目のアルバム「タブー」の収録曲や、映画の挿入歌を中心に構成。スタンダードジャズにあまり馴染みのない人も楽しめるよう考慮された選曲のよう。 実は、仲宗根さんの歌をナマで聴くのは久しぶり。その定評あるエンジェルボイスは、ますます優しく甘く魅力が高まっているように感じた。なかでも「アマポーラ」は、その魅力が存分に発揮されていてメロメロ。また、有名な「ケセラセラ」や「雨に唄えば」にも新鮮な印象を受ける。 途中、特別ゲストとして「宮古高校ヴォーカルアンサンブル」が登場。これは現役高校生の男女7人によるアカペラグループで、沖縄県の高校音楽コンクールで金賞を受賞したとのこと。やや緊張気味に見えたが、歌い始めるとその絶妙なハーモニーで会場をわかせる。最後に仲宗根さんとも一緒に歌い、仲宗根さんから全員にCDをプレゼント。 その後もステージは順調に続く。そして最後の曲の後で観客から花束贈呈。よりいっそう大きな暖かい拍手。ここで感極まって涙を見せる仲宗根さん。なおも暖かい拍手、拍手。「がんばれー」とのお客さん(おばちゃん)の声がかかる。「プロは泣いてはいけないんですけど...」と涙をこらえて話しはじめる。「わたしは宮古がきらいでした...」。島に生まれてなければ、ジャズを勉強するのにも苦労しなかったはずと思っていた。でも初めて宮古島でコンサートをしたとき、親やおばあちゃんが「おまえは私の誇りだ」と言ってくれた。そのときに、島の大切さに気が付いた...、と。勇気のある告白だったと思うが、正直に言わずにはいられなかったのだろう。それは、仲宗根さんのプロとしての意識の高さにも通じるカミングアウトだったと思う。 終了後、仲宗根さんに挨拶するつもりだったが、サインを求める人の列を見て、今回は断念。今は宮古のひととの交流の時間を大切にしてもらいたいと願いつつ、会場をあとにする。
Posted by nonkar at 01:51
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2002年11月01日比屋定篤子 in 那覇MUSICA10月26日沖縄第三夜は、待ちに待った比屋定篤子さんのライヴ。比屋定さんを初めて見たのは、5年前の渋谷HMVインストアライブだった。ファーストのマキシシングル『今宵このまま』に見事ハマってしまい、会場まで足を運んだのだが、そのとき比屋定さんが曲の途中で急に泣き出してしまうハプニングがあり、それが今でも強烈に記憶に残っている(なぜ泣いたのかは今も謎)。あれから5年たち、途中事務所から独立してしばらく活動が伝わってこない時期があって心配だったが、またこうしてライヴが聴けるのがとてもウレシイ。 会場の受付は昨日と同じNさん。すなわち今日も主催はハーベストファーム。いい企画をありがとう。会場にはいるとドアのすぐ横に赤ちゃんをだっこした奈須さん(やちむん)。おっと、そういえば比屋定さんと奈須さんはちょうど結婚1年目なんですね。初めて知ったときはビックリしたなあ。 店内はすでに大入り。席に座って間もなく、比屋定さんステージ登場!「七色神話」「有頂天なかもしか」「眠り」「さらさら」など、何度もCDで聴いた曲、初めて聴く曲が次々と歌われていく。歌っているときの拍子を刻むようなコケティッシュかつ可愛い踊り(というか仕草?)に見とれる。サポートの笹子重治さん(昨日に続いて)とは、デビュー当時からのつきあいだそうで、あうんの呼吸!と言いたいところだったが、たしか「おしゃべりな雨音」で、出だしが合わず何度もやり直し!おいおい(笑)。 思いがけず聴くことができたのが「青い自転車」。これは数少ない(?)アップテンポな曲で、なんとも爽快で楽しい曲。CDでは私が尊敬する外山明さん(ティポグラフィカ)がドラムを叩き、ストリングスパートも印象的だった。今回のギター1本バージョンもまたいい感じ。 そんなこんなで、楽しいステージはあっという間に終了。比屋定さんにはこれからも自然体で長く活動を続けてほしいと願いつつ会場を後にしたのだった。
Posted by nonkar at 00:43
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2002年10月31日大島保克ライヴ in 那覇MUSICA10月25日は那覇市西町のMUSICAで大島保克ライヴ。主催のハーベストファーム代表のNさん自ら入り口で受付をされていたのにチョットびっくり(普通のこと?)。大島さんのライブを沖縄で見るのは初体験だし、ワンマンライヴを見ること自体数年ぶり。あれはたしか高円寺のShowBoatだったと思うけど、当時はまだ今ほど有名ではなくお客さんも少なめ。でもその大半がキレイな女の子たちだったことだけは何故か覚えている。 さて、入場するとすでにステージには大島さんが登場していた。MCも少な目に八重山民謡を淡々と弾き続けるスタイルは、数年前と変わらない。サポートはショーロクラブの笹子重治さん(Gt)。4月にリリースしたアルバム「島時間」の収録曲を中心に唄う。数少ない共通語の歌「生まり島離り」は作詞大島、作曲BEGIN上地等の作品。この詞は、大島さんの親戚がかつて沖縄から集団就職(いわゆる金の卵)で大阪に出たとき、電車から初めて見た大阪城を前に感じた興奮と期待、そして不安をモチーフにして生まれた歌だという。さらに作曲の上地氏が曲の相談のため、BEGINの仙台ライブ直後に新幹線を5時間乗り継いで大阪の大島さんの家に来てくれたことへの感謝も加味されているらしい(結局飲み明かして何のために来たのかわからなくなったそうだが)。 また、アルバム「島時間」のタイトル名の由来も語ってくれた。それは、レコーディングアシスタントが着ていたTシャツに「電光石火」と書かれていたのが発端とのこと。いいタイトル名が浮かばず、ふと目にはいったその「電光石火」を提案したところ、スタッフに「大島さんは、むしろ逆のウチナータイム」といわれ、それをアレンジして「島時間〜Island Time〜」となったそう。 アルバム以外では、ワルツ調3拍子の「じんと〜よ〜」が新鮮で楽しめた。 八重山高校の同級/同窓生のBEGIN、新良幸人氏はもちろん、ムーンライダーズの武川雅寛さん(私的には「はちみつぱい」の)や、今回のサポートの笹子さん等々との数々のセッションを経て、ますます魅力ある唄者となっている大島さん。今後も長く聴き続けていきたい唄者です。
Posted by nonkar at 02:15
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2002年10月30日與那覇徹ライヴ in コザMODS10月24日、今回の沖縄第一夜はコザMODSでの與那覇徹ライヴ!いつになく開演前からにぎやかな店内。窓際の席に内里美香さん、神谷千尋さん発見、と、その同じテーブルにしゃかりの千秋さんも発見!おお、さすが人気者の與那覇さん。さらにカウンター前の席にアコースティックMの知名勝さんも確認。ほかのお客さんも業界関係者ばかりのもよう(そんな雰囲気は正直苦手なんだけど)。 さて、與那覇さん登場。今回のテーマは、第一部は「寝かす」、第二部は「起こす」、とのこと(笑)。というわけで一部は三線一本での民謡弾き語り。ん〜、シブイ、シブすぎる。ソルティドッグを飲みつつ、いい気分にひたる。地元北谷の民謡も数曲披露。内里さん&神谷さんが客席でお囃子をする場面も。一部のシメは「遊び天川(あしびあまかー)」(だったはず)。 しばらく休憩の後、第二部スタート。バックサポート3人登場。なんと、その3人がスゴイ!Perc上地一成(しゃかり)、Bs上地正昭(パーシャクラブ)、Gt知名勝(アコースティックM)。なるほど業界人が多いわけだ。しゃかり上地氏の軽妙トーク(&千秋さんの客席からのツッコミも)も炸裂して、楽しくも熱いステージが展開。名プレイヤーの最高の演奏!知名勝さんが楽譜から目が離せない(上地一成氏談)という「栄口節(えぐちぶし)」も、じっくり聴かす。あっという間のステージ終了で、当然アンコール。と、ここからがさらにスゴかった。なんと、アンコールで登場した飛び入りゲストが古謝美佐子さん!さらに宮里奈美子さん!初代ネーネーズ登場で会場もヒートアップ!そういえば第二部の途中で客席がざわめいていたけど、お二人が会場入りしたからだったのか。ネーネーおふたりが三線と唄、與那覇さんが太鼓という珍しい編成も楽しめてしまった。久しぶりに古謝さんの「童神」を生で聴けたのも思いがけないヨロコビ。っていうか、じつは私のすぐ横に古謝さんが座っていたのに、與那覇さんの唄に集中していて気づかなかったマヌケな自分。ほかに会場には島袋恵美子さんやキャンパスレコードのご長男も。そんなこんなで、自分にとっては琉球フェスティバルなんぞメじゃない最高のライブを堪能。そして、與那覇さん独特の艶やかでハリのある声に改めて感動した夜なのだった。これでチャージ2,000円でいいんですか、ホント。
Posted by nonkar at 02:24
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