2003年03月22日

●ウタノチカラ in 浜松町CLUB JUNK BOX

3/21、浜松町にあるJUNK BOX TOKYO BAYの恒例イベント「ウタノチカラ」Vol.7を観に行く。出演アーティストは、守屋里衣奈、高岡奈央、入日茜、NUU、長谷川都。そしてオープニングアクトは、今回JUNK BOXデビューとなるtomieさん。

薄暗いステージに登場したtomieさんは、ラフな服装のせいか、一瞬ステージスタッフかと思ってしまった。まだざわつく観客を前に、静かに「仮想」を歌い出す。うん、いい感じ。2曲目もしっとりと「逆光」。そしてラストは「声」でガツンと一発。...決まった。いやー、心配して手に汗握って聴いてたけど杞憂だったか。3曲という制約ながら上手く独自の世界を出せていたのではないだろうか。特に最後にもってきた「声」は、多くの観客の印象に残ったはず。MCで笑いも取れたし、Good job!

次は守屋里衣奈さん。パワフルな声で高い実力を感じさせる。ブルージーな曲が似合いそう。サポートはギターで、本人も何曲かギターを弾く。

続いていつにもまして元気に高岡奈央さん登場。珍しい黒のスカート姿にちょっとドッキリ。高岡さんは新潟出身&在住のシンガーソングライター。バックバンドはいつも通り3人(gu, bs, dr)。「ちょちょら」「デメキンの唄」「米の力」など、MC少な目にどんどん続く。そしてラストは、今日どうしても歌いたかったというタイトル未定の新曲(コレを歌う時間を確保するため進行を急いだそう)。なるほど、高岡さんらしいポジティブないい曲。お客さんも手拍子でいいステージになった。きっと今晩も徹夜で高速乗って新潟帰るんだろうなあ...。

次の入日茜さんは、ピアノの弾き語り。DEENのアルバムやツアーにも参加しているシンガーソングライター。ナマで聴くのは数カ月ぶり。そのため、初めて聴く(たしか)曲が数曲。JUNK BOXにはピアノがなく、キーボードでの演奏。しなやかな指裁きに注目してしまう。外見的に小柄で華奢な印象ながら、歌ってるときはバックに広く確かな世界が浮かび上がるのは、いつもながらさすが。

そして、この日初見のNUUさん。本人はボーカルで、キーボードのサポートつき。1曲目の「縫う」で、その表現力豊かな声に圧倒される。いや〜、このひとスゴイかも。MCでは「みんな休もうよ〜。時間を節約するために、電車が速くなり携帯電話ができたりしてるのに、その時間はどうしたの?」「(そんな忙しい)世の中が作り出している時間と、私のもっている時間は合わない。休もうよ〜」。あと、高岡奈央さんの歌をネタに「ハタチを過ぎたらいっぱしの大人、まずはゴハンを食べなさい、...ん〜痛いところつきますね〜」。お客さん大ウケ。なんとなく雰囲気は寿[kotobuki]のなびぃさんに近いけど、もっとほわ〜っとした感じ。さっそく会場でCD『153.7』と『唄波』を入手したが、『153.7』にディジュリドゥ奏者のGOROさんが参加していて驚く。また、『唄波』の数曲で三線の音が聞こえたので誰かと思いきや、TINGALAのゲレン大嶋さん。ん〜、いろんなとこでつながってるんだなぁ。

この日のラストは長谷川都さん。CDは以前から聴いていたが、ナマで聴くのは初めて(たぶん)。昨年10月に体調不良のため活動休止という話だったが、フリーになって今年2月からライブを再開し、以後精力的に活動しているよう。今日のサポートは笑顔の明るいギターの石崎さんと、渋いベースの中村さん。長谷川さんいわく「浜松町ってジャズなイメージ」(強引?)だそうで、渋めにスイングする「ミルク」がなかなかGood。とっても楽しそうに歌っているのが好印象。全身から、歌がスキだ〜というオーラが出ている歌い手は、本当に聴いてて気持ちいい。

次回のウタノチカラは4/11で出演者は、ソラリズム、井関由有子、[ma]、高岡奈央ほか。長野在住の2人組[ma]が特に聴きたいんだけど、この日は札幌なんだよなあ。残念。

Posted by nonkar at 2003年03月22日 12:45
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