2003年04月23日

●田中眞紀子、宮良杏子 in 渋谷アピア

4/22、渋谷アピアでこのところ毎回見ている田中眞紀子さんのライヴ。きょうは弾き語り4人の対バンで、前から見たかった宮良杏子さんの演奏が楽しみ。

7時頃からライヴスタート。お目当ての2人以外では、2番目に出場したギター弾き語りのミキさん(♂)が、哀切漂う声でなかなか聴かせてくれる。特に「旅のサーカス一座」が、鉛色の空を感じさせる世界のなかに、それぞれの人生を背負った団員の姿を浮かび上がらせていて良かった。ちょっと、あがた森魚を感じさせる世界。

3人目は宮良杏子さん。宮良さんは埼玉生まれ東京育ちのギター弾き語リスト。名前からもわかるように、お父さんが沖縄出身の沖縄2世。ステージにはまだまだ危うさがあるものの、素直な気持ちを表現した歌詞が好印象。重いテーマを感じさせる彼女の歌が、今後どのように深まっていくか期待したい。

いつものように4人目トリは田中さん。今日はより緊迫感のあった「平和の国のニーズ」が胸に響いた。この歌に歌われているこの数十年の変遷は、自分にとってもリアリティのあるもので、考えさせられるところが多い。また、「塀の上」も、昨今の状況と図らずもシンクロしてしまい、重く重くのしかかる。

なお、田中さんは初のワンマンライヴを5/10にお茶の水労音で開催する。しばらくCDを作る気はないそうなので、この貴重な機会を逃さないようにしたい。

Posted by nonkar at 2003年04月23日 12:29
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