2004年07月07日

●あがた森魚 at 青山円形劇場

7/7、青山円形劇場であがた森魚コンサート「森武電鉄 サマーダイヤ2004 ⇔ MORIBexp.」。入場時に森武電鉄の焼き印入りの草加せんべいを全員に配布していた(これのためにチケット高いような気が)。

演奏曲は、「港のロキシー」「オー・ド・ヴィ」の映画系、アルバム『佐藤敬子先生〜』、裏ベストアルバム『星繁き牢獄の提督たちへ』、8/10発売のアルバム『ギネオベルデ』、などからまんべんなく選んで17曲だった。

1. 港のロキシー
2. オー・ド・ヴィ
「青柳君とドミニカでレコーディングしてきました。その中から何曲か」
3. 陽は昇る星は降る
4. 黄昏歌劇
5. BCAD
6. 少年カリブ
「ドミニカでは半月いました。大統領選挙があってスタジオが休みになったり、スタジオで録音中に何度も停電になったり。でも意外と現地の人は時間に正確で、逆に僕らの方がのんびりしてて。日本から来たスタッフのために、ハリケーンの日に海に泳ぎに行ったり。実は、佐藤敬子先生時代の同窓生がドミニカに住んでいたことがあって、いまは戻って小樽でドミニカコーヒーを飲ませるお店をやっている。それがきっかけで、ドミニカに行くことになって、そこでスタジオを見つけた」
7. 銀星
8. つめたく冷やして
「音楽雑誌に紹介してもらったが、『星繁き〜』が『星繋ぎ』になっていた」
9. 二十四時間の瞳
10. マッチ工場とあじさい
「佐藤先生は、カラッとして理想を求める人で、いろんな夢をプレゼントしてくれた。何度か訪ねたが、アルバムができる前の年に亡くなって、会えなかった。小学校で僕らに教えてくれたことを、今もその通りに思っているのか聞いてみたかった」
11. 佐藤敬子先生はザンコクな人ですけど
12. 山羊のミルクは獣くさいオイラの願いは照れくさい
13. バケルノ小学校
14. 太陽コロゲテ46億年

E1. 矢車草の夢みたいなこと
E2. それでも一緒に
E3. 大寒町

「佐藤敬子先生〜」は、子どものとき先生に抱いていた複雑な感情を思い出させてくれる。特に女性の先生は、ときに甘くやさしく、ときに理不尽なほど恐く、男の子にとってはなんとも絶大な影響を持った存在。そんな甘酸っぱい記憶がよみがえる、いかにもあがたさんらしいこだわりが感じられる歌だ。

おなじみの曲では「二十四時間の瞳」と「大寒町」がグッと心にしみた。特に「二十四時間の瞳」は、あがたさん本人のキーボード弾き語りで、ホール全体に静かに響くピアノの音がなんとも切ない。また、「山羊のミルクは獣くさいオイラの願いは照れくさい」や、「それでも一緒に踊って明かせ」などでのあがたさんのファンキーさはもう最高。自分の好きな音楽を正直に求め、その自分の歌をみずから深く愛し、そしてお客さんと一緒に心底ライブを楽しんでいるあがたさんは本当にすごい人だ。

サポートは、青柳拓次(Little Creatures G.+Acc)、藤原マヒト(Key)、渡辺慎二(Dr)、高橋祐治(WB)、イトケン(Per)、渡邊大輔(AG+Cho)。会場には鈴木慶一さんの姿も。

Posted by nonkar at 2004年07月07日 04:23
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