2004年07月12日

●THE WALTZ at 初台Doors

7/11、東京新宿の初台DoorsでThe WALTZの初来日(!)公演。開演ギリギリに着いたものの、入場待ちの長い列がまだ外まで続いていた。やっとホールにはいると超満員のお客さんで熱気むんむん。結局、開演は20分押し。

opening actは、ローリーをリスペクトしてやまない石垣島出身のバンド「ノーズウォーターズ」。かつて八重山地方ではNHKしかテレビが映らず、その沖縄ローカルの番組に出ていたワルツの演奏に、まだ少年だったノーズのメンバーは熱狂していたという。すでにローリーの東京公演では何度も共演しているので、お客さんにもおなじみ。のせ上手のマスト(vo, g)はじめ、各メンバーが確かな実力を発揮したステージでしっかり盛り上げ、ワルツにつないだ。

そしていよいよ大きな歓声に迎えられてワルツ登場。メンバーは、ローリー(vo, g)、マットミ(dr)、タマゴ(trumpet, key)、イデッチ(Trombone) 、タバチャン(Sax)、アッピー(b)の6人。

1. GREEN ONION〜涙をとどけて
2. 踊ろよR&B
3. SOUL X'MAS
「今日は普段あまり聴かない沖縄の歌を聴いていってください」
4. OH! シンディー
5. CRY BABY
「東京でフルでやるのは初めて。14年前BSヤングバトルに応募して東京に来たことがあるが、1曲だけだった」
6. お月様が笑ってら
7. HABU!〜太陽にほえろのテーマ〜HABU!
8. 星空に書いたラヴレター
9. I AM A FISHERMAN
10. 真っ黒な腹のトナカイ野郎
11. HAPPY BIRTHDAY
12. 嘘つきジェリー

(休憩)

13. WOO-TOO-TOO
14. キジムナー
「最前列で子どもが寝ています(笑)。ワルツのTシャツ着てます」
15. マブヤー
16. 永遠の詩
(メンバー紹介)
17. BOM BOO-BUMP(INST)
18. 俺らはドラマー(マットミ=vo,dr)
19. 13TH STREET TWIST(INST)
20. I LOVE ME
21. なまけ者のバラッド
22. 恐竜がやってきた
23. OKINAWA KISS THE SKY

EN1-1. 芭蕉布
EN1-2. 週末はA&Wで

EN2-1. TOO-TOO-MAY

とにかく最初から最後まで観客のボルテージは上がりっぱなし。この日、Doorsは完全にコザにトリップしていたのでは、と思うほど観客も熱くなって声援したり踊ったり合唱したり。そして、それに応えてダブルアンコールまでしてくれたメンバーに感謝。アンコールの「週末はA&W」では、ローリーが声を詰まらせる?シーンがあったのにちょっとびっくり(え?涙?)。

ところで、最初のMCでの「普段あまり聴かない沖縄の歌を聴いていってください」というローリーの言葉にはふと考えさせられた。三線も沖縄音階もないが、しかしそれでいてローリー=ワルツほど沖縄の(コザの)情景を感じさせてくれる歌はない。R58、A&W、フェンス等、ローリー達が過ごしたであろう沖縄の風景。それらが複雑な感情をまといながらリアリティをもって迫ってくる。普段、否応なくテレビから流れてくる「沖縄の歌」にこんな歌はない。一般的に「癒し」でくくられる「沖縄の歌」だが、実際はその過剰なイメージに逆に心は疲れているのではないか。そんなとき、ローリー=ワルツはまぎれもないホンモノの歌で心を解放してくれる。

来日公演は渡航費(?)の捻出などさぞ準備が大変だったと思うが、これだけの観客の熱い期待に応えて是非2回目も実現することを祈りたいと思う。

Posted by nonkar at 2004年07月12日 08:31
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