2004年07月10日

●ヒルギ、福永幸平、ヒガシワタリ、東風 at 下北沢440

7/9、下北沢440で沖縄と奄美出身のアーティストを集めた「北沢音楽祭〜タコライスあります〜」というイベント。出演は、福永幸平(st.andagy)、ヒルギ、ヒガシワタリ(アイロウ&タカ)、東風(出演順)。

福永幸平さんは奄美出身。今回はギターとのユニット「サーターアンダギー」という芸名で登場。
1. ?(風、風、僕を連れて)
2. ヨイスラ節
3. 十九の春
4. 心のふるさと
5. かいがら

数年前、NHK「しゃべり場」に出演していたテゲテゲの少年は、いまもストリートや小さなお店などで地道に音楽活動を続けているようだ。昨年は映画「沙羅双樹」の主役も務めた彼が、今後どのように成長していくか楽しみ。発声などまだまだ荒削りだが、歌に込める思いの強さは感じた。話したらきっと面白い人だと思う。

ヒルギさんを440で見るのは2回目(出るのも2回目とのこと)。いつもと同様、裸足でギター弾き語り。
1. 優れる君
2. 赤く染まった剱
「私は沖縄民謡とか沖縄テイストの音楽とかよりも、私の中の沖縄を表現しています」
3. Where have you gone?
4. いってらっしゃい
5. あいたい
6. カナスムヌ

あいかわらず、伸びのある力強い声が気持ちよく響いてくる。激しい歌から静かな歌まで、1曲1曲それぞれが深く確かな世界をもっていて聴く者を飽きさせない。このヒルギさんの魅力をきちんと生かしたCDを早く作り上げてほしいのだが…(1stCDはちょっと…)。

ヒガシワタリは、元アイロウ&タカ。key>のサポート(本間さん)。
1. ?(なにか教えてくれそうで)
「今までは二人の名前、東風平愛郎、渡久地政賢の下の方を取ってアイロウ&タカと言ってたんですが、7/4から今度は名前の上の方を取ってヒガシワタリと改名しました」
2. 目覚まし時計
3. 誓い
「今年2月から東京にいます。東京では、堂々とイチャイチャしたカップルが多い。沖縄だったらすぐ島中の噂。2人とも恋人がいたのに音楽活動で疎遠になって自然消滅してしまった。というわけで未練たらたらな曲を」
4. すいか
5. どこを見て
6. ハイサイおじさん(喜納昌吉)
7. あの娘に(加山雄三)
「最近は毎日のように沖縄居酒屋で歌っていて、お客さんとの身近な感覚を楽しんで音楽をやっています」
8. 青い海

CD「青い海」を7/4に発売すると同時にアイタカからヒガシワタリに改名とのこと。沖縄の空気が感じられる素朴でやさしい歌は、東京で聴くとさらにいい感じ。心機一転ヒガシワタリとなって、ますますいい歌を作ってほしい。

東風(こち)は、東風平高根さん(gt,vo)と、高橋康子さん(三線,vo)のユニット(元有限会社)。サポートにper, bs。
1. 東西南北
「さっきの(アイロウ)は弟です。小学5年のときガンダムのプラモデルを集めていて、必死で首里中を探して買ったジオン軍を弟に壊された。覚えてる?(アイロウ「覚えてる!」)」
2. 春の風
3. 遠い夏
4. 春夏秋冬
5. ハイビスカスの花
6. 琉空高く琉海深く
「東京で生活するにつれ、沖縄の本当の良さ、悲しみ、喜びを少しずつわかりはじめてきた。10〜11月にメジャーデビュー予定。沖縄の思いを歌っていきたい」
7. シーサーは空を見上げていた

三線やイヤッサッサー等のかけ声を混ぜた沖縄テイストのポップス。メンバーの演奏や編曲のスキルは高いと思う。しかし、ある意味ヒルギさんとは対照的なその方向性について、沖縄ポップスの現状も合わせていろいろ考えさせられてしまった(メジャーデビューと聞いてなおさら)。

Posted by nonkar at 2004年07月10日 09:22
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