2002年11月11日

●築地俊造 with RIKKI in 目白アイピット

11/11東京目白アイピットで「築地俊造 with RIKKI」ライブ。もう10年以上続いていて、すっかり定期公演化しています。お客さんは満員で、年齢層高め。築地さんはかわいい赤い帽子をかぶってご登場。今回は奄美の一年の暦を紹介しながら、RIKKIとのかけあいで唄を披露していく趣向。「11月のことを奄美では、"そうり"といいます。どうして"そうり"というかは、...わかりません。アイム、ソーリー。」と、とってもオチャメな築地さん。目にものもらいができててちょっと辛そうでしたが、ステージでは常にピンと背筋が伸びた姿勢で、とても還暦過ぎてるなんて思えません。先日も南海日々文化功労賞を受賞したそうでますます活躍が期待されます。

さて、暦の話はお正月に進み、「三献(さんごん)」の話題が出ます。これは、元旦にお吸い物など3種の料理(祝膳)を各家庭で作って食べる行事のこと(らしい)。最近はきちんと作っている家は少ないそうですが、RIKKIさんの実家のある古仁屋ではまだ残っていて、元旦の明け方にたたき起こされて食べたそうです。また、築地さん(笠利出身)は、喜界島でそうめんの三献をいただき驚いた話をしてました。ちなみに、RIKKIさんは東京に出るまで、そばを食べたことがなかったとのこと。奄美ではもっぱらソーメンなんだそうな。

そんな興味深い奄美の話題をはさみながら、「こうき節」「豊年節」「いそ加那節」「かんつね節」「長菊女節」などが続きます。ステージは前半後半の2部構成。後半の最初は、RIKKIと菅原弘明氏の2人によるギターアレンジの「むちゃ加那」「海ぬささ草」(CD「シマウタTRICKLES」より)。ここでRIKKIが現在の唄に対するスタンスを語ります。奄美出身のひとだけでなく、いろんな人に聴いてもらえるように、その唄の持ち味をもっと引きだしていきたい。そんな話だったかな? もう何年も前ですが、ビクターの契約終了後、しばらく活動が伝わってこない時期があり、非常に心配していましたが、いまこうして自分の進む道をしっかりと語っているRIKKIさんを見れて本当にウレシイ。

暦の話もぐるっと一年まわり、いよいよ終盤クライマックス。「ワイド節」、そして「六調」へと。お客さんも入れ替わりステージに出て踊ります。ご高齢のかたも踊りになるとシャンとした足さばき手さばきになるのは、いつ見ても爽快。そんなこんなで今夜はお開きとなりました。次回は来春予定とのこと。

Posted by nonkar at 2002年11月11日 23:36
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