2002年11月24日

●厚木にない厚木基地

 11/23、佐渡山豊師匠に同行して厚木基地見学(もちろん外から)。コンサートの主催者のかたに案内してもらい、基地が見渡せる場所へ。土曜日ということもあって離着陸訓練もお休みのもよう。帰り際に1機だけP3C哨戒機が鉛色の空に向かって離陸していった。

 だだっぴろい基地の周囲は、密集した住宅街。こんな騒音がひどいところに、なぜ家を建てるのかと思っていたが、訓練のない土日にしか下見せずに家や土地を購入してしまいあとで後悔するひとも少なくないらしい。さらに、厚木基地があるのは厚木だと思ってしまうのも盲点。本当は、大和市と綾瀬市にまたがった場所なのだ(今回初めて知った)。
 厚木じゃないのになぜ厚木基地というかは定説がないそうだ。最初日本帝国海軍の基地としてつくられた昭和16年当時、厚木がこのへんでもっとも有名な宿場町だったからという説。敵を欺くため(?)という説。そして、本来の地名「大和(やまと)」はおそれおおいからという説などがあるらしい。
 基地の近くの国道16号線沿いには、通信所や弾薬庫、住宅など米軍の施設が点在している。東京のベッドタウンのところどころに突然米軍のフェンスが出現するのはやはりフシギな光景。ある意味、沖縄以上に変。そういえば、以前住んでいた逗子市で物議をかもしていた池子住宅はどうなったんだろうとウェブを探してみると、ものキごい変わりよう。高層住宅がど〜んとできていた。うわ〜、逗子は狭い土地だけにファンスの中と外とじゃギャップがありすぎ。お城とウサギ小屋だな、ほんとに。
 10月に厚木基地爆音訴訟で住民側勝訴の判決が出たが、また国が控訴して次のラウンドに進んでいるらしい。まだまだ知らんことがいっぱいあるなあと感じた一日だった。

Posted by nonkar at 2002年11月24日 10:52
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