2004年04月26日
●国際ブックフェア at 東京ビッグサイト
出版業界の見本市である「東京国際ブックフェア2004」へ出かけた。久しぶりに人混みにもまれて疲れた...。ボイジャーの萩野さんがあいかわらず元気にプレゼンしている姿を見て、初期のエキスパンドブックで作品を作っていた自分としては感慨深かった。デジタル出版はまだまだ茨の道が続いているが、もしかしたらiPodみたいなテキスト専用ビューワが出て急激にはやり出す可能性もなきにしもあらず。いまSonyや松下が出しているビューワよりもっと小さくて見やすくて操作しやすくてオシャレ(これ重要)なものが出てくればあるいは...。
アドビのブースではInDesignのデモに多数の見物客。まだまだ現場ではQuark使用率が高いとはいえ、DTPの「将来」を語るときにQuarkの存在感は無きに等しい。中小出版社にとっても、これまで貯めてきたDTPのノウハウを1から積み直さねばならないキビシイ時期だ。業界実質基準のQuark3.3+イラレ5.5はいつまで通用するのだろうか。
沖縄関係では、琉球舞踊を専門とする硬派な出版社のおきなわ書房が独自ブースを出していて、足をとめる来場客多数。
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.nonkar.com/mtd/mt-tb.cgi/110
エキスパンドブック、おなつかしや。ビューワーの形を考えれば、欲望は際限なくふくらみますが、この際むしろCDとiTunesの関係みたいに、手持ちの本なりコミックなりをリッピングしてくれるシステムが必要なんじゃないでしょうか。ビューワーはじつはパソコンやPalmで十分だったりするのでは。
その意味で、先日Sonyと凸版が発表した紙素材ディスクは可能性ありそうかも(?)。そこでビューワなんだけど、Palmはまだまだ一般には敷居が高いし、逆に用途を絞った明快なデバイスのほうが受けいれられやすいんだろうなあと、iPodの経験から思います。